2017年06月11日

岡崎体育「感情のピクセル」

歌詞の中身に真実味が感じられない。

いわゆるジャパニーズポップス&ロックを大量に聴き続けていると、中には歌詞がおざなりになっているように感じられてしまう楽曲も少なからず存在します。
メロディやテンポやノリ重視で、歌詞は適当な言葉をつなぎ合わせただけのもの。
もちろん、楽曲を作成した本人は歌詞にしっかりメッセージを込めているのかもしれないし、そもそも歌詞の中身が無くても完成している楽曲というのはたくさん存在していると思います。

最近、邦ロックに歌詞は必要なのか、ということを考えてしまうことが多いです。
サウンド面を重視しているのならそれはそれでアリだし、ライブでの盛り上がりを目的にするのも重要なこと。
邦ロックにおいて、必ずしも歌詞は重要な要素ではないケースが多いと思います。

ただ、どこかで聞いたことあるようなフレーズばかりを乱用して、見た目だけは何となくかっこよく仕上げているような楽曲というのは、どうも好きになれないです。
「もう何もかも信じたくはない」とか、
「風の色はもう見えないけど」みたいな、
またその手のフレーズを入れてきたか、と正直うんざりしてしまうこともしばしば。
自分の言葉を使っていないな、と感じてしまうんですよね。
そんな借り物のフレーズで間に合わせるぐらいなら、いっそのこと
「どうぶつさんたち だいしゅうごうだ わいわい」
ぐらい振り切った歌詞にしてくれた方がよっぽどマシなのに。

「歌詞にメッセージ性が無い」というメッセージ。
単なるパロディやコミックソングの域に留まらず、ライブ偏重主義の今の邦ロックシーンに対して、痛烈な皮肉と批判をこの楽曲に込めているのだとしたら、岡崎体育のセンスは想像以上に相当天才的なのかもしれません。



岡崎体育「感情のピクセル」
2017年6月14日リリース
アルバム「XXL」収録曲

XXL(初回生産限定盤)(DVD付) - 岡崎体育
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posted by なっくる at 21:30| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月04日

ロマンチップス「Hello the music」

世の中には、無名のミュージシャンが作る楽曲の中にも、こんなにクオリティの高いポップソングが存在したのか、という衝撃。

私が6年前にロマンチップス「Hello the music」を初めて聴いたときの第一印象です。

もともとこの曲を知ったきっかけは、2011年の見放題。
と言っても、そのときはライブを見たわけではなくて、来場者に配布されたコンピCD「ここにある音楽3」にこの曲が収録されていたんですね。
見放題の時に貰えるCD「ここにある音楽」は、見放題の楽しみの一つ。
現在はストリーミング方式になってますが、かつては無名時代のKANA-BOONやブルエン、オーラル、夜ダンなどのインディーズ音源が収録されていたりもしました。
見放題来場者限定の特典のため過去のCDは入手困難ですが、「ここにある音楽3」だけは現在でもamazonなどで購入可能です。
井乃頭蓄音団「帰れなくなるじゃないか」、カルマセーキ「バラード」、MILKBAR「shelly」、東京カランコロン「マリメッコとにらめっこ」などなど、名曲迷曲が全30曲収録された2枚組CD。
全国流通前のココロオークション「蝉時雨」が収録されているのも注目ポイントです。
見放題来場者には無料で配布されましたが、これが1050円で買えるのは安い!

ここにある音楽3 - ARRAY(0x1237b0a8)
ここにある音楽3 - ARRAY(0x1237b0a8)

「ここにある音楽」を聴かなければ出会うことがなかったであろう音楽がたくさんあって、私のインディーズミュージシャン好きのルーツはここにあると言っても過言ではありません。
そんな「ここにある音楽3」の中でも、一際輝いていた楽曲がロマンチップス「Hello the music」。
イントロの時点から引き込まれる爽快なサウンド。
親しみやすい歌声とフレーズ。
そして何と言っても、一緒に歌いたくなる魅力に溢れたメロディライン。
「ここにある音楽3」を聴くまでは、ロマンチップスというバンドが存在することすら知りませんでしたが、「Hello the music」1曲を聴いただけでもうすっかりこのバンドにハマってしまいました。
まさに、楽曲のタイトル通り、新しい音楽との出会い。
この曲に限らず、万人受けするポップでキャッチーな楽曲を作るセンスを持っているのが、このバンドの魅力でした。
ストレートにJ-POP的な歌モノの楽曲を作りあげるスタイル。
何かきっかけがあれば、もっと世間に知られる存在になるはずなのに、とずっと思っていました。

ですが、残念ながら、世間的に存在が広まるまでには至らず、2年前にひっそりと解散。
メンバーも、現在音楽活動を続けている様子は見られません。
もったいない気もしますが、本人たちの事情もあることなので、こればかりはしょうがないですよね。
ただ、本日、一夜限りの復活ライブを開催したとのこと。
これをきっかけに、数年に一度のペースとかでもいいので、何らかの形で音楽活動を続けてくれれば、ファンとしては嬉しいところです。

「Hello the music」が収録されたアルバム「ボクナリズム」は現在入手困難なので、聴きたい方は「ここにある音楽3」の購入をおすすめします。
今まで知らなかった新しい音楽を知るきっかけになったこの曲に感謝を込めて、またこの記事をきっかけに新たにロマンチップスを知る人が一人でもいてくれればいいなという願いを込めつつ、今日のブログを書いてみました。


(「Hello the music」は17:25ごろから)

ロマンチップス「Hello the music」
2011年2月25日リリース
アルバム「ボクナリズム」収録曲
posted by なっくる at 21:41| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月29日

パノラマパナマタウン「リバティーリバティー」

「パノラマパナマタウンっていうバンド、最近よく名前を聞くから、そんなに興味ないけどとりあえずライブは見てみようかな」

それぐらいの軽いノリで見に行ったライブで、私の心を鷲掴みにしてしまった楽曲。
それが、「リバティーリバティー」でした。

「一度の人生。俺らと一緒にやりたいことやろうぜ。」というメッセージ。
「社会への反発」や「自由の獲得」といったテーマは、ロックンロールとして非常にオーソドックス。
それでも、聴く人の心を引き付けて踊らせてくれる、そんな魅力がこの楽曲にはあると思います。

一言で言うと、何から何までかっこいいんですよね。
それも、背伸びをしているわけではなく、生まれながらに持ち合わせたようなタイプのかっこよさ。
「教科書なんていらないでしょ」なんて、自然体で言うことができてしまうような、どこか不良っぽさも感じさせるスタイル。
「リバティーリバティー」は、ヒップホップのエッセンスを取り入れたバンドサウンドがそんなスタイルにマッチしていて、このバンドの新たな代表曲と言ってもいいのではないかと思います。

ライブでは以前から演奏されていたのでおなじみになりつつありますが、今回ついに待望の初音源化。
今年3月に大学を卒業したばかりというこのバンドですが、これからのさらなる活躍を感じさせてくれます。

余談ですが、この曲を聴いたときの感覚、オレンジレンジに近いなと思っていたら、YouTubeのコメント欄にまさに同じことを書いている人がいて、妙に納得してしまいました。



パノラマパナマタウン「リバティーリバティー」
2017年6月7日リリース
アルバム「Hello Chaos!!!!」収録曲

Hello Chaos!!!! - パノラマパナマタウン
Hello Chaos!!!! - パノラマパナマタウン
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2017年05月21日

オトナモード「空への近道」

「君を好きなのかもしれない」

初恋の始まりをテーマにしたポップソングは数多くありますが、これはその中でも特に秀逸なフレーズと言っていいと思います。
「君が好き」
ではなくて、
「君を好きなのかもしれない」。
まだ恋がどんなものなのか知らない、初々しい感性。
もしかしたら、これが好きということなのかも。
そんな感情を巧みに表現したのが、「かもしれない」というフレーズ。

「君を好きなのかもしれない」という自分自身の感情に気付くとともに「広がる世界」。
思いのままに駆け出したくなる高揚感。
走り抜けた先に広がる「空」。
「空への近道」は、まさに「君を好きなのかもしれない」という感情だったわけですね。

初恋の甘酸っぱさを描いた詞。
少年性を感じさせる純粋な歌声。
そして、空へと突き抜けるように爽やかなサウンド。
オトナモード「空への近道」は、初夏の風が爽やかに吹き抜ける中で聴きたいポップソングです。



オトナモード「空への近道」
2007年5月23日リリース
アルバム「空への近道」収録曲

空への近道 - オトナモード
空への近道 - オトナモード
posted by なっくる at 21:03| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月13日

星野源「恋」

説明不要かとは思いますが、昨年リリースされて以来ロングセラーを続けている、星野源の新たな代表曲「恋」。
最近の日本の音楽シーンの中で、久々に登場した国民的な大ヒット曲と言っていいと思います。
CDセールス的にはそこまでの大ヒットではないかもしれないけれど、誰でも知ってて口ずさむことができる新たなスタンダードナンバー。
会社で行くカラオケでも、若い新入社員から定年間近の上司までみんなが知ってて振り付き込みで歌うことができるから、絶対盛り上がるんですよね。
さらに、この曲の人気は、日本でなく中国にまで浸透しているんです。
「逃げ恥」ブームは中国にまで広がっていたようで、中国でも最近のカラオケの定番ソングになりつつある様子。
中国に住む日本人だけでなくて、現地の中国人までカラオケでは「恋ダンス」をしながらこの曲を歌うと聞いて、国境を越えたこの曲の人気の高さに驚きました。

「意味なんかないさ暮らしがあるだけ」

ドラマの中だけでなくて現実世界の中でも、一つ一つの出来事に意味を求めようとする風潮への軽い風刺。
恋に落ちることだって、運命的な出来事ではなくて、ただ単に生活の延長線上にあるもの。
あくまでも自然体で生きていこうというスタイルが、現代人の価値観にマッチしているのだと思います。
結婚して夫婦になることだって自然だし、結婚しないという選択肢を選ぶことも、それがその人にとっての幸せの形であって自然なこと。
結婚に対する価値観が多様化している中で、「結婚しない人間は一人前ではない」みたいな風潮が今でもまだ残っているのは、ちょっと残念なことだと思いますが、
「夫婦を越えてゆけ」
というこの曲のメッセージは、多くの人の心のよりどころになりうるのではないかと思います。



星野源「恋」
2016年10月5日リリース
シングル

恋 (通常盤) - 星野 源
恋 (通常盤) - 星野 源
posted by なっくる at 18:41| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする