2017年11月26日

Saucy Dog「いつか」

ポピュラーミュージックにおいて、「良い歌」であることの第一条件は、歌詞とメロディーの展開が合致していることだと思うのですが、これは当たり前のようで実はそういう曲ってなかなか無いんですよね。
でも、歌詞とメロディーが合ってさえいれば、深い感動を与えることができる。
そんなことを改めて気付かせてくれたのが、Saucy Dogの「いつか」という曲でした。

この曲は、男性目線から綴った恋人への想いがテーマになっています。
ありふれ過ぎているほどありふれたテーマですね。
「いつか」というタイトル自体もありふれているし、さらに言えばSaucy Dogの男女混成3人組というバンド編成も最近の数多くいる若手バンドの中の1組と言った印象で、正直最初はこの曲全然聴く気にもならなかったんです。
でも、それは完全な聴かず嫌いでした。
「いつか」は、MVが公開されたのは昨年の12月だったにも関わらず半年ほどYouTubeで再生することもしなかったことを後悔してしまうほどの名曲でした。

坂道を登った先の暗がり 星が綺麗に見えるってさ
地べたに寝転んじゃうあたり あぁ君らしいなって思ったり
時間を忘れて夢中になった 赤信号は点滅してる
肌寒くなり始めた季節に 僕らは初めて手をつないだ
二人の物語


恋人と付き合い始める頃の2人のやり取りを描いた描写からこの曲はスタート。
まず最初の描写から良いですよね。
星が綺麗に見える場所で地べたに寝転んでしまう、ちょっと活動的なタイプの女の子。
肌寒くなり始めた季節の、空気が澄んでいて、星がたくさん見える光景。
きっと自然も多く残っている場所のはず。
そんなシチュエーションで初めて手をつなぐ二人。
純粋で見守っていたくなるほど初々しい、そんな二人の物語がスタートする予感に溢れています。

ふたりでひとつの傘を差したり ブランコに乗り星を眺めたり
押しボタン式の信号機を いつも君が走って押すくだり


相合傘もブランコもラブストーリーにはベタすぎるほどのアイテムですが、王道ラブソングだからこそ、これらのキーワードがピッタリハマっているような気がします。
点滅していた赤信号も、ボタンを押して青に変えてくれる、そんな彼女の明るさ。
「〜たり 〜たり 〜くだり」という韻も気持ち良すぎるほど気持ち良いですね。

仰向けになって見た湖 宙に浮いてるみたいってさ
はしゃいでる君とその横でさ もっとはしゃぐ僕なら
本当に飛べるような気がしていた
ふわふわと夢心地 君の隣


「仰向けになって湖を見る」というのがどういうシチュエーションなのか、ここはいまいちよくわからないのですが、とにかく宙に浮いているような感覚になってはしゃぐ二人。
今までの描写では、彼女の方がかなり活発で明るくて、彼氏の方は若干それに引っ張られがちなのかなと思っていましたが、ここでは彼女よりもっとはしゃいでいるようでそういうわけでもなさそう。
本当に飛べるような気がしてしまうほど、ふわふわと二人を包んでいた幸福感。
二人の幸せ度合いがMAXになっていくのに伴い、曲展開も盛り上がっていって、ついにサビに突入。

君の見る景色を全部 僕のものにしてみたかったんだ

1音1音の印象が強いメロディーラインに載せて歌い上げられたのは、「君の見る景色を全部 僕のものにしてみたかった」というジャイアン的とも言えるほどの強い占有欲。
わりと控えめなタイプの彼氏なのかなと思いきや、意外とけっこうオラオラ系なのかもと思わせるフレーズ。
でも、この後の、曲が最高潮に盛り上がるところで吐き捨てるように放たれた言葉が衝撃的。

あぁ 君を忘れられんなぁ

つまり、ここまで綴られていた二人の様子はすべて過去の想い出で、二人はもう既に別れてしまったんだということがここで初めてカミングアウトされます。
直前の「君の見る景色を全部 僕のものにしてみたかったんだ」というセリフも、実際に彼女に話したわけではなく、あくまでも彼氏が心の中で秘めていた想いだったわけですね。
彼女のことが忘れられない想いの強さを感じさせます。

当たり前に通ってたあの道 信号機は無くなるみたいです
思い出して切なくなる気持ちも いつかは無くなるみたいです


回想シーンが綴られた1番の歌詞の後、2番に入ると現在の彼氏の思いが綴られています。
二人で過ごすことが当たり前だったあの頃と、その当たり前が崩れ去ってしまった現在の状況の対比。
それを象徴しているのが信号機です。
いつも彼女が走ってボタンを押していた押しボタン式の信号機も、もう無くなってしまう。
思い出して切なくなる気持ち自体も無くなってしまうのは、とてつもなく切ないですね。
「無くなるみたいです」という言葉遣いには、もう今さらどうしようもないという諦めを含んだ哀しみを感じさせて、切ない気持ちが増長されます。

そういえば寒い雪降る日の 田和山の無人公園でさ
震える体 暗い中 いつものように笑い合う 街灯の下で
僕の目に映りこんだ君が いつもよりちょっと寂しそうな気がした


このパートは、「〜でさ」と、元恋人に語りかけるように綴られる回想シーン。
「肌寒くなり始めた季節」を通り越して、雪が降るほど寒い季節になったのに伴い、彼女の気持ちも冷えてしまったみたい。
もしかしたら二人は数か月しか付き合っていなかったということなのかもしれないですが、想いの強さには時間の長さは関係ないですよね。
普遍的なストーリーの中にいきなり固有名詞が入ってくると、それがとても印象に残ります。
この曲を聴いた人なら「田和山の無人公園」というのがどこにあるのか気になるはず。
ボーカル石原さんの出身地は島根県だとのことですが、松江市に田和山遺跡というのがあるので、そのあたりに実際にあるのかもしれませんね。
Official髭男dismとかOmoinotakeとかもそうですが、最近の島根のバンドシーンが熱いです。
島根はまったく行ったことのない土地ですが、絶対星が綺麗に見えるはず。
田和山にある、星が綺麗に見えるブランコのある無人公園。
機会があれば探して行ってみたくなりますね。
あと、これは余談ですが、「暗い中」の部分のメロディーへの言葉の当てはめ方が小山田壮平的で、個人的にけっこう好きです。

今になってさ 思い出してさ 後悔じゃ何も解決しないさ
忘れられないのは 受け入れられないのは
君を思い出にできる程僕は 強くはないから


急に曲の雰囲気が変わり、大サビに突入。
やっぱり彼女のことが忘れられないという強い想いが込められた、シリアスでドラマチックな展開のメロディーライン。
高音の美しいボーカルで歌い上げられる「強くはないから」という男の本音をさらけ出したフレーズが、グッと切ない気持ちにさせてくれます。

僕の見た景色を全部 君にも見せてやりたかったんだ

曲が最高潮まで盛り上がった大サビを経て、切々と歌い上げる最後のサビの冒頭部分。
「君の見る景色を全部 僕のものにしてみたかったんだ」という強い男性像から一転して、最大限のやさしさを感じさせるこのフレーズにはドキッとしてしまいます。

あったかいココアを一口

ここで、「あったかいココアを一口」ですよ。
なんかわからないですが、このフレーズ、とても印象に残るんですよね。
この曲の影響で、最近ココアを飲みたくなることが増えています。
ココアでいったん心を落ち着かせた後、最後に伝えたかった想いをすべて歌い上げます。

いつかまた逢う日までと 笑う顔に嘘は見当たらない
じゃあね またどっか遠くで
いつか


ここで初めて曲のタイトル「いつか」の意味がわかります。
別れ際「いつかまた逢う日まで」と笑いながら言っていた彼女に向けて、最後に伝えたかった言葉。
それが「いつか」だったわけですね。

この曲を知ってからは、ほぼ毎日のように聴いています。
歌詞とメロディーの構成が完璧と言っていいほどの「良い歌」。
もう完全に覚えてしまったほど聴き込んでいるのですが、それでも聴く度に感動して涙腺が緩んでしまいます。
シンプルなようでいて、実は緻密にしっかりと構成されているからこそ、何度も聴きたくなるほどの魅力を持っているんですよね。
楽曲を紹介する文章を書くときに「名曲」という言葉は極力使わないようにしているのですが、この「いつか」は今のインディーズシーンを代表する名曲と言っても過言ではないと思います。
Saucy Dogはライブハウスシーンでは人気が急上昇しているバンドで、この「いつか」もYouTubeで160万回再生を突破するほどの人気曲ですが、一般的な知名度としてはまだまだの存在。
こういう名曲が埋もれたままではいけない。
そんな思いで、今日はこのブログを書きました。



Saucy Dog「いつか」
2017年5月24日リリース
アルバム「カントリーロード」収録曲

カントリーロード - Saucy Dog
カントリーロード - Saucy Dog
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2017年09月10日

小沢健二とSEKAI NO OWARI「フクロウの声が聞こえる」

私が今まで聴いてきたアルバムの中でマイベストを決めるとしたら、おそらくベスト3に入ってくるのが、小沢健二「LIFE」と世界の終わり「EARTH」。
(ちなみにもう1枚はMY LITTLE LOVER「evergreen」。)
「EARTH」を聴いてセカオワを初めて知ったときの衝撃は忘れられません。
初めてライブを見に行って(2011年のミナホ!)「幻の命」を生で聴いたときの感動は今でも鮮明に覚えています。
オザケンの「LIFE」も、もちろん説明不要の名盤。
今まで何回聴いたかわからないほどリピートして聴いてきました。
「LIFE」発売から22年が経った昨年、「魔法的」ツアーで初めて生でオザケンのパフォーマンスを見ることができた感動もまた、昨日のことのように思い返すことができます。
その昨年のツアーで発表された新曲が「フクロウの声が聞こえる」。
本編とアンコールで2回も演奏されたということもあって、このツアーの新曲の中でも特に印象的だった楽曲です。
普通、ライブで新曲を初めて聴いても、音源化されていなければどんな曲だったかすぐ忘れてしまうのに、「フクロウの声が聞こえる」の「導くよ! 宇宙の力」というサビのフレーズはライブから1年以上経っても頭の中で流れ続けていました。
「流動体について」が先に音源化されたので、「フクロウの声が聞こえる」の音源化はまだ先になってしまうのかな、と思っていたところに、シングルリリースの告知。
しかも大物ミュージシャンとのコラボとのこと。
コラボ相手はおそらくオザケンと同世代ぐらいのミュージシャンなんだろうと思っていたのですが、それがまさかのSEKAI NO OWARIだったわけです。
90年代と10年代のJ-POPシーンを代表する2組。
個人的にも思い入れの強い2組だっただけに期待感が高かったですが、そのハードルを越えてしまうほどに良いコラボレーションだと思います。
先日のMステで、30人のオーケストラとともに、この曲をフルコーラスで生パフォーマンスしてくれたのですが、これもまたとても良かったです。

導くよ! 宇宙の力 何も嘘はつかずに
ありのままを与えてほしい
震えることなんてないから
泣いたらクマさんを持って寝るから

自身が父親になった今だからこそ綴ることができる、子どもに向けての最大限の愛情。
子どものことを思っているからこそ、良いところだけを見せるのではなく、「本当」と「虚構」も「混沌」と「秩序」も「絶望」と「希望」も、すべてをありのままに感じてほしい。
扉が「はじまり、はじまり」と開くとともに広がる新しい世界への一歩。
それは、SEKAI NO OWARI「RPG」の世界観にも通じるものであるし、レコーディング時期にSaoriの妊娠が判明したということも、もはや必然的だったように感じられてしまいます。
この2組のコラボパフォーマンスを見ながら、「フクロウの声が聞こえる」を「魔法的」以来聴くことができた喜びや、セカオワやオザケンを初めてライブで見たときの感動などがいろいろ一気に蘇ってきて、涙が止まりませんでした。
このMステのパフォーマンス、多分もう10回ぐらいはリピートして見ています。
まさに夢のような共演です。

そもそもなんでこの2組に接点があったのか?ということは下の動画でも説明されていますが、この2組をつないだのは、スチャダラパーBoseの奥さんでありセカオワのメンバーと小学校からの友達でもあるファンタジスタさくらだ。
大物ミュージシャンとかではなくて元あやまんJAPANのファンタジスタさくらだというところが、大衆的なJ-POP感があって、なんか良いと思います。



小沢健二とSEKAI NO OWARI「フクロウの声が聞こえる」
2017年9月6日リリース
シングル
フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤) - 小沢健二とSEKAI NO OWARI
フクロウの声が聞こえる(完全生産限定盤) -

2017年07月30日

ヒグチアイ「猛暑です」

毎日、暑いですね。
日中、外に出ると、肌全体を包み込むような暑さにやられます。あまりにも暑いので、最近は休みの日でも、用が無い限り外に出なくなりました。家に引きこもりがちな日々。ひたすらドラマのDVDボックスとか見てます。この前は、「リバース」があまりにも面白かったので、土日で一気に全話見てしまいました。クライマックスに向けて次々に謎が明らかになっていくような衝撃的な展開。そして、教室の隅っこにいるタイプの非リア充的な役柄を見事に演じた藤原竜也の好感度が一気に上がりました。次、何見ようかなと思って、なんとなく雰囲気で「海の上の診療所」を選んだのですが、1話目だけ見てちょっとガッカリだったかも。あと、ストックは、「夜行観覧車」と「Nのために」と「11人もいる!」と「すべてがFになる」。とにかく安く買えるので、どんな話か全然知らなくても、ちょっと気になった作品は買ってます。もちろん、何度も書きますが、正規版ではありません。テレビ放送をそのままダビングしただけなので、たまに地震速報のテロップが入ったりします。

リバース DVD-BOX -
リバース DVD-BOX -

この季節、中国の人たちは露出度高め。と言っても、若い人たちだけの話じゃありませんので。おじさんが上半身裸だったり、おばさんがショートパンツだったり。でもそれもしょうがないと思えるほどの暑さ。「猛暑です」のMVでヒグチアイが着用しているようなチャイナドレスなんて着ている人いません。やっぱり上海は日本より暑いんだな、と思っていたら、今年は上海でも特に暑いらしいです。今月21日には、観測開始145年で最高気温となる摂氏40.9度が観測されたとのこと。145年間の中で最高気温って凄くないですか。145年間の中でいちばんの暑さを上海に来て4か月目で経験してしまうという運の悪さ。どおりで暑いわけです。

「30度越えたらもう猛暑です」
とヒグチアイは歌っていますが、気象用語としては、1日の最高気温が35度以上の日のことを「猛暑日」と言うらしいです。「スーパー猛暑日」というのもあって、それは37度を超える状態なんだとか。
「猛暑」だけでもめちゃくちゃ暑い、という意味なのに、それに「スーパー」が付くって、どれだけ暑いんですか!?
みたいなことを、最近テレビで誰かが言ってました。多分、坂下千里子あたりだった気がします。坂下千里子って、池上彰の特番とか、「これでわかった! 世界のいま」とか、その系統の番組でやたら目にしますが、同じようなポジションのタレントって他にいないんでしょうか。自分が出演している番組でさんざん学んだはずのことなのに、毎回「そうなんですか!?」と初めて聞くようなリアクションを取っているのは、番組としてかえってマイナスではないかと。



最近は、最高気温が30度ぐらいなので、涼しいとさえ思えてしまいます。
どうにか7月乗り越えられそう。

ヒグチアイ「猛暑です」
2017年7月5日リリース
ミニアルバム「猛暑ですe.p」収録曲

猛暑です e.p - ヒグチアイ
猛暑です e.p - ヒグチアイ
posted by なっくる at 21:22| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

Rei「Tumblin’」

最近のひそかな楽しみは、ヒコさんのブログ「青春ゾンビ」の「最近のこと」を読むこと。些細な日常の風景に彩りを与えることができるヒコさんの文章に、いつも感銘を受けています。そんなわけで、本日のカゼマチメロディは、青春ゾンビにリスペクトを込めて、週末の出来事を「最近のこと」風に書いてみます。

http://hiko1985.hatenablog.com/

土曜日は昼過ぎまでゆっくり寝て、ブランチ。ブランチと言っても、オシャレなものを食べたわけではなくて、昨日同僚と行った居酒屋で食べ残したピザを温めて食べました。シメのラーメンを食べ終わって、もうお腹いっぱいという頃に、誰もが注文したことを忘れていたミックスピザがテーブルに運ばれてきたのです。中国では、レストランで食べ残した食事を持ち帰る「打包」の文化が根付いていて、これは良いことなので日本でももっと一般的になればいいと思います。無理やりタッパーに詰め込んだピザは、グチャグチャになっていて、もはや「ピザのような何か」になってしまっていましたが。

午後は髪を切りに美容室へ。400元(約6800円)は高い!と言われるのですが、ヘッドスパ付きだし、日本人が経営している安心感からここに通うことにしました。何より、髪切りに行くところを変えるのって、けっこう面倒じゃないですか?店長さんは、けっこう頻繁に日本に帰っているらしく、どこのLCCだといくらぐらいで帰ることができるとか、そんな情報をいろいろ聞いていました。でも、それは普通の平日だったりして、まとまった休みの時ぐらいしか帰れない自分にとっては、なかなか真似できない話。

夜ご飯はデリバリーにしました。デリバリー文化も、日本より中国の方が根付いている模様。専用のアプリがあって、それを使ってローカルのレストランで回鍋肉と麻婆豆腐を頼みました。アプリを使えば、中国語喋れなくてもスマホをいじれば食事が家まで届くので、これ外国人にとっても嬉しいサービスです。しかも安い!合わせて35元(約600円)でした。回鍋肉は、豚肉が少なめで野菜たっぷり。でも油もたっぷり使っているので、ヘルシーというわけではなさそう。中華料理って油が多いイメージあると思いますが、日本だと業務用かと思ってしまうほどの20Lぐらい入った食用油が普通にスーパーに並べられていて、それを一般家庭でも使っているんですよね。麻婆豆腐は比較的あっさりした味付けでした。でも香辛料は、日本人向けではないかも。

テレビで「図書館戦争」を見ました。日本人向けのネットテレビのサービスで、最新の映画も50種類ぐらいが見放題なんです。(もちろん、正規版ではないです。おそらく。)「図書館戦争」って、どんな話なのか全然知らなかったのですが、タイトルがまず良いですよね。「図書館」というフレーズと「戦争」というフレーズ。普通だったら絶対結びつかないような2つの言葉をつなぎ合わせるセンス。どんな話なんだろう?って、タイトル見ただけで想像が膨らみますよね。これは想像ですが、作者の有川浩は、「図書館戦争」というタイトルを始めに決めて、それからあらすじを考えていったのではないかと思います。

図書館戦争 スタンダード・エディション [DVD] -
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Reiの新曲「Tumblin’」がすごく良くて、YouTubeで何度も再生しているのですが、これもう2017年下半期ベストに選んでもいいんじゃないかと思えるほど大好きです。目まぐるしい日常に揉まれながらコンクリートジャングルで戦う女性が主人公。日本人でどういう環境で育ったら、こんなにかっこいい音楽が作れるんだろう。天才です。



日曜日は、中国語教室に通った後、向かいのマクドナルドで昼食。ここのマクドナルドの良いところは、タッチパネルで注文ができること。だから、中国語喋れなくても聞き取れなくても、好きな食べ物が注文できるのです。にも関わらず、今日はやけに店員が話しかけてきて、どうやらタッチパネルの使い方を教えてくれている様子。いやそういうサービス要らないから、使い方わかるから、と心の中で叫びながら、今日はダブルフィレオフィッシュのセットとバナナパイを注文しました。けっこう日本と違うメニューがあったりするので楽しいです。と言っても、日本でそんなにマクドナルド行ってたわけじゃないですが。日本には無いですよね、フィレオフィッシュのダブルサイズとか。日本ではメジャーなホットアップルパイは置いてなくて、デザートパイシリーズは、バナナパイとパイナップルパイとタロイモ(?)パイというラインナップでした。そういえば、ベーコンポテトパイってありましたよね。あれ地味に好きでした。デザートのカテゴリーでは無いですが。

マクドナルドでだらだらスマホいじりながら、上海のライブハウスのスケジュールをチェック。やっていること、日本とそんなに変わりません。Special Favorite Musicの上海ワンマン、金曜日だから無理だと思っていたのですが、よく見たら開演時刻が21時。職場にもわりと近いところなので、要検討かもしれません。来週はRADWIMPSの上海ワンマンもありますが、これは水曜日なのでさすがに行けません。他に何か無いかなと思って目に飛び込んできたのは、来週土曜日のライブハウスMAOのスケジュール。なんと、大石昌良、大柴広己、波多野裕文、mikito Pの4組が出演するライブ。これ見逃すところでした。大石昌良はアニメ関連多く手掛けているのでわかるとしても、他の3人は中国で知名度あるのでしょうか。かなり意外なラインナップです。他の予定が入らなければ、来週はこのライブを見行ってこようと思います。

帰りにカルフールで買い物。欧米系のスーパーですが、中に入れば、やっぱり中国です。店員のおばちゃんが、地面に座り込んで、棚に商品を並べていました。「Tumblin’」のMVにも、店員がスーパーの通路に座り込むシーンがありますが、あれとは程遠い光景です。レジに並んでいたら、後ろに並んでいたおばちゃんが、やたら話しかけていました。どうやら、その牛乳2本買ったら、向こうでこの保冷バッグを貰えるわよ!という情報を伝えたかったらしいです。別にそこまでその保冷バッグ欲しいわけではなかったので、曖昧に笑ってやり過ごそうとしたら、またしつこく身振り手振りに慣れない英語まで使って、私に保冷バッグを貰いに行くよう促すおばちゃん。こちらが外国人だとわかった上で、そこまでして伝えたい情報なのだろうか!いくら中国語教室の帰りだと言っても、こんなシーンの会話練習はしたことがなかったので、このおばちゃんの勢いは止めることができず。最終的に、何とか出てきた「不要(ブーヤオ)」のフレーズで、ようやく解放してくれました。中国にはいろんな人がいるなあ、と思った出来事。

家に帰って、横になっていたら、いつの間にかに2時間ぐらい寝てしまったみたい。このままじゃ日曜日がもったいない!と思って、また出掛けることにしました。ショッピングモールへ行って、まずはDVDを購入。もう既に、日本で前クールに放送されていたドラマのDVDボックスが販売されていました。言うまでもなく、正規版ではありません。TV放送をDVDに焼いただけのもの。「あなたのことはそれほど」か「貴族探偵」か「小さな巨人」か、あるいは「フランケンシュタインの恋」か、いろいろ迷った挙句、「リバース」を購入することにしました。48元(約800円)。最近ここの料金体系がわかったのですが、作品の種類に関わらず、DVD1枚あたり8元(約140円)ということみたいです。「リバース」DVDボックスは6枚組なので、48元という計算。明朗会計ですね。前クールに放送されていたドラマの情報、まったく仕入れていないので、他に何かオススメがあったら教えてください。

その後、スターバックスに行って、コーヒーを飲みながら1時間ぐらい読書。なんだかんだで朝井リョウが好きなので、日本から持ってきた「星やどりの声」を読んでいました。現代人の、モヤモヤとした繊細で複雑な人間関係を、ズバリ言語化してしまうセンスが朝井リョウの魅力だと思います。作品中に登場した水ようかんを無性に食べたくなりました。水ようかんって、自分で買おうとは思わないけれど、時々食べたくなるんですよね。

星やどりの声 -
星やどりの声 -

ユニクロでポロシャツを買った後、帰宅。1枚100元(約1700円)ぐらいで、安い!と思ったけれど、ユニクロなら日本で買っても同じぐらいかも。夜ご飯は、昨日日本人向けのスーパーで買った、豚肉と玉ねぎと茄子とブナシメジをオリーブオイルで炒めて食べました。味付けは、ポン酢とワサビ。ポン酢さえあれば、どんなに乱暴な料理方法でも、大抵のものはおいしくいただけます。ポン酢が中国でも売っていて本当に良かった。って書くと、脳内でスノースマイルの歌い出しが再生されるのは私だけでしょうか。

スノースマイル - BUMP OF CHICKEN
スノースマイル - BUMP OF CHICKEN

この週末は、雨に降られることもなかったので、比較的快適に過ごすことができました。「忙しない目まぐるしい日常に"I'm LOST"」しそうになりながらも、どうにかマイペースに過ごす上海の日常。気が向いたら、また「最近のこと」を書いてみようかと思います。

Rei「Tumblin’」
2017年7月5日リリース
シングル「CRY」収録曲

CRY [CD+MUSIC BOOK] - Rei
CRY [CD+MUSIC BOOK] - Rei
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2017年06月25日

グッバイフジヤマ「この胸いっぱいの愛を」

先日、玉岡かおる著「ひこばえに咲く」を読みました。
津軽で生きる画家ケンと、彼を取り巻く女性たちの生き方を描いた作品。
誰に売るでも見せるでもなく、ただひたすら描きたいからという理由で絵を描き続け、晩年まで作品を自身のアトリエに眠らせ続けていたケン。
ある画廊主が彼の作品を見つけたことをきっかけに、一気に存在が世間に知れ渡ることになります。
これ、フィクションだと思って読んでいたのですが、実は、実在した画家、常田健がモデルになっていたんですね。
実際の常田健も、89歳の時に東京のギャラリーで個展が開催されたことをきっかけに話題を集めましたが、翌年90歳で逝去。
彼自身が望んでいたかどうかはわかりませんが、最後の1年で今までの自分が世間に評価されるようになるとは、かなりドラマチックな人生ですよね。

ひこばえに咲く (PHP文芸文庫) -
ひこばえに咲く (PHP文芸文庫) -

常田健のケースは極端だとしても、何かを創る人間にとっては、それを受け取る人間の存在が重要。
音楽だってそうだと思います。
良い楽曲をたくさん作っていても、世間に知られることなく活動を終えていくミュージシャンたちの姿を見ていると、本当にもったいないなと思います。

これを読んで思い浮かんだのは、グッバイフジヤマ「この胸いっぱいの愛を」の
「君が僕をみつけてくれたから なんでもない僕じゃなくなったよ」というフレーズ。
「この胸いっぱいの愛を」というタイトルですが、男女間の愛というよりも、グッバイフジヤマからリスナーに向けての思いが込められているみたいです。
もともとは無名の状態で始めたバンド活動。
でも、CDだったりYouTubeだったりライブ会場だったり、いろいろなところで「みつけてくれた」人がいたからこそ、今の姿でバンドを続けることができている。
楽曲を通して感謝の思いをファンに向けてストレートに伝えている、そんな人間らしいところがこのバンドの魅力だと思います。

そんなグッバイフジヤマも、6月28日についにメジャーデビュー。
前バンド名時代、前メンバー時代から、このバンドの才能を信じて応援し続けてきたファンとしては、やはりとても嬉しいです。
多くの人たちがこのバンドを「みつけて」きたことがついに実ったところだと思いますが、メジャーデビューはさらに多くの人たちに楽曲が届くチャンス。
想像した以上に騒がしい未来を見せてくれると信じています。

グッバイフジヤマ「この胸いっぱいの愛を」
2016年11月2日リリース
アルバム「この胸いっぱいの愛を」収録曲
この胸いっぱいの愛を - グッバイフジヤマ
この胸いっぱいの愛を - グッバイフジヤマ
posted by なっくる at 19:49| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする