2017年05月11日

つばき「花火」

「不安な夜はそばにいよう」

積極的に励ましたり勇気づけたりするわけでもなく、ただ「そばにいよう」と声をかけるやさしさ。
人間的な愛や強さがこのフレーズに凝縮されているような気がします。
自分自身も経験しているからこそ、人が苦しんでいるときにどうしてほしいかがわかるんですよね。
「季節はずれの花火をしようぜ」
という提案も、相手を和ませるための気遣い。
それは気休めにしかならないかもしれないけれど、「どんなに今が悲しくたって永遠じゃない」。
人の痛みや苦しみがわかる人間だからこそ言える言葉だと思います。

生きていく中でどうしても付きまとうネガティブな感情。
そんなネガティブな感情を絶望的なほどに徹底的に描きだす詞。
だからこそ、その中でのかすかな希望の存在にリアリティが生まれてくるのが、つばき一色徳保の詞の魅力かなと思います。

彼が生前最後にライブで歌った楽曲が「花火」だったそうです。
自分自身が闘病中で大変な時でも、最後まで「季節はずれの花火をしようぜ」という人への気遣いを忘れることのなかった姿が胸を打ちます。
彼が楽曲に込めた優しさは、これから先もずっとリスナーの心に届くはず。



つばき「花火」
2006年2月8日リリース
シングル

花火 - つばき
花火 - つばき
posted by なっくる at 23:24| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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