2017年08月27日

SUMMER SONIC SHANGHAI 2017

日本では、4大夏フェスの一つとしてもうすっかりおなじみのイベント、サマーソニック。
日本国内だけでなく中国など海外の音楽ファンにとっても人気のフェスでしたが、今年ついに上海でも初開催。
今まで幕張のサマソニにも大阪のサマソニにも行ったことなかったのですが、記念すべき上海サマソニの第1回は見ておかないと、と思い行ってきました。
サマソニ初体験が上海になるとは!

チケットは、2日通し券で1280元。
約22000円と、日本よりは安い価格設定。
チケット専用アプリを通してネットで購入し、自宅まで配達してくれるシステムだったのですが、これ受け取るのが実はちょっと大変でした。
最初に家に配達してくれた日が平日の昼間だったので受け取ることができず、日本の宅配便の不在票みたいな気の利いたものを入れてくれるわけでもないので、再配達を頼む方法もわからない状況。
配達してくれた時に配達員の方(多分)が電話をかけてきたのですが、私の中国語力ではまったく聞きとることができず、どうしようかと思っていたところに、数日後、配達業者の日本語ができるスタッフが電話をかけてきてくれたので、無事受け取ることができました。
こういうところ、意外としっかり対応してくれるので、安心できます。

会場は、上海ディズニーランドの近くにある公園。
ディズニーランド駅から歩いて10分ぐらいのところにある会場でした。
自然公園の大きな広場のようなところが会場になっていて、都会でありながらも自然の中で音楽を楽しめるような環境は良かったと思います。
開演10分前ぐらいに着いたのですが、まったく並ぶことなくすんなりと入れてしまいました。
雨が心配でしたが、晴天に恵まれて、というか若干曇っていましたが、暑すぎることなく涼しくてちょうど過ごしやすい気候でした。

お客さんの入りはあまりよくなかったかも。
イベント自体の知名度がまだまだだからか、ラインアップのインパクトにやや欠けたからか、チケットが高いからか。
上海では他にも音楽フェスが多く開催されていて、日本の音楽への注目度が高いという土壌を考えると、もっと集客力あってもおかしくないのに。
でも、公園ののどかなムードが広がる中、のんびりと楽しむことができたのは良かったです。
大物アーティストのステージでも、入場規制とは完全に無縁でしたからね。
お客さんは、若い人が多いかと思いきや、意外と老若男女様々。
日本人の姿も見られましたが、欧米系のお客さんの姿の方が多かったかも。
日本人は、サマソニ上海のためにわざわざ来たという観光客というよりは、現地に住んでいる日本人と言った感じの方が大半でした。

会場は、メインステージのMARINE STAGEとサブステージのBRAVO STAGE、DJメインのGARDEN STAGEという構成。
タイムテーブルが当日になっても公式サイトにアップされていなかったのが若干不安でしたが、検索してみたら何か別のサイト(?)で公開されていた模様。
オフィシャルグッズの売り場はありましたが、アーティストの物販がほとんど無かったのが残念。
CDぐらい売っていてくれてもいいのに。 

入場時の荷物検査は厳重な体制。
ライターとか危険物の持ち込みのチェックはわかるとしても、飲食物も持ち込み禁止とのことで、ペットボトルの水とかも没収されてしまいました。
ちょっと厳し過ぎのような気も。
会場の中の飲料の販売はそこまで充実していたわけではなく、ビールなどアルコール類と、ソフトドリンクはアイスティーぐらい。
水は、ペットボトルからカップに移し替えただけのミネラルウォーターが1杯10元(約170円)。
5元ぐらいで普通に買えそうなペットボトルの水だったので、かなり割高感あります。
しかも支払いはスマホの電子マネーのみ。
上海ではコンビニとか飲食店での支払いで現金を使うことは少なくて、電子マネーを使うことが一般的になりつつありますが、中国の銀行の口座を持っていない外国人観光客にとっては、あまり優しくないシステムではないかと。
ただ、カップは出演者ラインアップなども書いてあるサマソニ上海専用のデザインだったので、お土産にしてしまいました。
フード類は、けっこう種類あったと思います。
中華系の屋台中心に。
私はソフトクリーム(18元)しか食べてないですが。
シンプルながらも美味しくて、2日とも食べてしまいました。
飲食ブースの他に企業ブースも多かったです。
やけにおでこに冷えピタを貼っているお客さんを見かけるなと思ったら、小林製薬が熱さまシートを配布するブースを出展していたようです。
それと、カラオケのブースまで設置されていました。
中国だと大型のショッピングセンターの片隅に2〜3室ぐらいカラオケボックスが設置されていることがよくあるのですが、こういう音楽フェスにも進出しているとは。
でもライブで聴いた曲をすぐ歌いたくなった時には良いシステムかも。
あと、スタッフの数が異様なほど多かったです。
しかも普通にライブを見ていたというユルさ。
おそらく、来場者が想定よりも少なかったので、仕事が少なかったのでは。
スタッフが観客になることでステージが少しでも盛り上がっていたのなら良いのかも。

GENERATIONS from EXILE TRIBE

記念すべき上海サマソニ第1回のトップバッターを務めたのは、GENERATIONS。
メンバーの紹介VTRが流れた後、女性ファンたちの歓声に迎えられて登場。
今日が初上海ライブだったようです。
「AGEHA」からスタート。
この曲、サビの「I GET HIGH!!」のところで、手を左右に上げる振り付けがけっこう好きです。
「Evergreen」、「NEVER LET YOU GO」とヒット曲を連発。
「NEVER LET YOU GO」は、実はかなり好きな曲だったので、生で聴ける日が来るとは、とちょっと感動してしまいました。
美しいメロディーに綺麗なファルセットボーカル。
激しく踊りながらもここまで綺麗なハーモニーを届けてくれるパフォーマンスは、生で見ると圧巻です。
中盤はミドルテンポのナンバーを連続で。
フロントのボーカル2人でORANGE RANGE「花」のカバーも歌ってくれました。
最後は「Hard Knock Days」で会場の熱気を上げるパフォーマンス。
どちらかと言うとメンバー各自の人気はあってもグループとしての上海での知名度はまだまだかもしれないですが、それでも熱狂的なファン達に支えられている様子が感じられました。



→Pia-no-jaC←

もはや、上海ではおなじみになりつつあるピアノジャック。
鍵盤とパーカッションのみという最小限の編成でありながら、ここまで厚みのある音楽を作り上げるのは、いつも凄いと思います。
シンプルな編成の枠を飛び越えたロックなステージ。
アグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスを沸かせてくれました。



朱婧汐

中国で活躍する女性シンガー。
バックバンドとのステージ。
ちょこっとだけ見ましたが、スタイリッシュでダンサブルなサウンドは、いかにも若者受けしそうな音楽。
日本で言うところの、西野カナとかのポジションなんでしょうか。



DIRTY LOOPS

スウェーデン出身のバンド。
ソウルフルなハイトーンボーカルの爽快感。
もともとYouTubeでのカバー動画が人気を集めていたというバンドですが、今日もジャスティン・ビーバー「Baby」のスタイリッシュなカバーで魅了してくれました。
ラストに演奏されたのは「Hit Me」。
抜群のシティポップなセンスで心も踊らせてくれる音楽。



八三夭

台湾の男性5人組ロックバンド、バーサンヤオ。
バンド名は「八月三十一日」、つまり夏休みの終わりを意味するとのことですが、時期的にまさにピッタリですね。
台湾のバンドって、五月天(Mayday)ぐらいしか思いつかないですが、その弟分的存在のバンドみたいです。
「小心肝」は、ポップスの王道進行が心地良いナンバー。
日本人の耳にも馴染みやすいと思います。
コミカルな一面も見せてくれるのがこのバンドの魅力。
次の会場に移動してしまったため最後まで見れなかったのが残念ですが、注目していきたい存在です。
既に日本デビューも果たしているバンドですが、もっと日本での人気が上がってもおかしくないと思います。



INABA/SALAS

夕暮れ時の、日が落ちるちょうど良い時間帯に登場したのは、INABA/SALAS。
B'zの稲葉浩志とギタリストのスティーヴィー・サラスによるユニット。
ステージでは、B'zとはまた違う、バンドサウンドを聴かせてくれました。
赤いTシャツにサングラス姿で登場した稲葉さん。
やっばり、大物のカリスマ的オーラがありました。
1曲目の「SAYONARA RIVER」から会場のボルテージを一気に上げるステージ。
次の「苦悩の果てのそれも答えのひとつ」の途中でサングラスを取り外して、魂を振り絞るようなパワフルなボーカルとパフォーマンスを届けてくれましたが、それはまさに今までテレビでしか見たことがなかった稲葉浩志の姿そのものでした。
稲葉さんをここまで至近距離で見ることができるのも、このイベントならでは。
B'zの楽曲の知名度は高くても、INABA/SALASとしての楽曲の知名度は低いというのが実際のところだと思いますが、オーディエンスを煽って会場の熱気を上げるパフォーマンスはさすがでした。



The Fratellis

スコットランドのロックバンド。
実は曲もほとんど知らない状態で見に行ったのですが、あまりにも素晴らしくて感動してしまいました。
とびきりポップで踊りだしたくなる音楽。
鍵盤も加わったバンドサウンドのワクワク感。
また機会があれば、曲を聴き込んでからライブ見に行きたいです。



LUNA SEA

1日目のヘッドライナーはLUNA SEA。
上海でのライブは18年ぶりだったんだそうです。
別に今まで特に好きだったわけでもないですが、演奏する曲ほとんど知っているんですよね。
「DESIRE」「END OF SORROW」「TRUE BLUE」という前半のアッパーチューン3連発も懐かしさに震えましたが、個人的に一番感動したのは「gravity」かも。
「さよなら 揺れていた」というサビの歌詞に合わせて、暗闇に包まれた会場全体が手を左右にゆらゆら揺らす光景は幻想的でさえありました。
そこからの「I for You」というのも最高の流れ。
河村隆一の甘いボーカルに酔わされて、もうすっかりSLAVEになった気分です。
後半の「STORM」「ROSIER」「BELIEVE」という怒涛の3連発も最高。
年月が過ぎても色褪せることのないヒット曲のパワーを感じました。



2日目。

Aldious

5人組ガールズロックバンド。
アイドル的でさえあるゴスロリ系ルックスからは想像つかない本格的なヘヴィメタル。
女性版ヴィジュアル系バンドみたいなことでしょうか。
爽快感のあるロックナンバー「die for you 」、ドラマチックな展開のミディアムチューン「I Don’t Like Me」が良かったです。



柯智棠

台湾の男性シンガー。
中国では人気の歌手なのかと思ったら、そこまで有名ではなさそう。
アコースティックギター1本にサポートのエレキギターというシンプルな編成でした。
星野源的な自然体で甘いルックスは、女性受けしそう。
ちょっとハスキーで芯の通った歌声が魅力的。
初夏の透き通った風のような爽快感。
日本で言うところの秦基博的なポジションでしょうか。 
全編バラードナンバーばかりのパフォーマンスだったのは若干物足りなかったです。



和楽器バンド

和楽器とロックバンドを融合させた、日本人ならではのエンターテイメントは、上海の人たちにも人気が絶大なようです。
「千本桜」のようなアッパーチューンも良いですが、「オキノタユウ」のようなバラードナンバーもまた、それぞれの楽器の良さが引き立っていたような気がします。
中国語を喋ることができるということて、MCはドラムの山葵さんが担当。
中国出身なんだそうです。
流暢な中国語で、時折お客さんの笑いも誘っていました。
日本だけてなく海外での活動を視野に入れて考えるときに、こういうメンバーの存在は貴重ですね。
ラストは「起死回生」。
イントロの3本締めと、サビ部分のジャンプを合わせるところがライブで楽しいナンバー。



NOTHING BUT THIEVES

UKロックバンド。
ベースラインのかっこよさが際立つナンバーがけっこう好みかも。
ラストの「Amsterdam」では、会場全体が踊っていました。
甘くも鋭さを感じさせるボーカルが魅力的。
大ステージが似合う堂々としたパフォーマンスからは想像できないほどの若さ。
まだ20代前半だと知って驚きました。



THE KOOKS

アークティックモンキーズの同期的な存在のロックバンド。
おなじみのナンバーの連発に、会場ではシンガロングが起こっていました。
口ずさみたくなるメロディが魅力的な、普遍的なロックサウンド。
ちょっとハスキーなボーカルが心地良く響いてきます。
「Junk Of The Heart (Happy) 」は、1回聴いて一発でお気に入りになりました。



ということで、タイムテーブルが乱れることなく、大きなトラブルも無く順調に終演したサマソニ上海。
集客面が若干の不安要素ですが、是非とも来年も開催してほしいところです。
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2017年08月11日

DYGL/ミツメ 2017夏日联合巡演

DYGLとミツメが、合わせて7日間、中国の各都市を回るライブツアー。
今日はその初日の上海公演でした。
会場は、もうすっかりおなじみのライブハウスMAO。
金曜日の20時30分スタートということで、仕事帰りに行ってきました。
(中国にはお盆休みなど無いので、普通の平日です。)
日本だとライブの開演時刻は19時とか18時とかが定番ですが、上海だと20時とか21時とかから開演というパターンが多くて、仕事が終わってからも行きやすいのがありがたいです。
定刻を少し過ぎて会場に到着したら、キャパ500〜600人の会場にパンパンのお客さん。
ソールドアウトしそうなレベルでした。
上海でもこの2組がここまで人気があるということに驚いてしまいました。
20時30分開演ということでしたが、実際ライブが始まったのは21時から。
1組約1時間のステージでした。

DYGL

今、注目度が急上昇しているDYGL(デイグロー)。
Ykiki Beatのメンバーを含む構成の4人組バンド。
今年発表されたアルバム「Say Goodbye to Memory Den」は、先日発表されたCDショップ大賞にノミネートされました。
日本だけに留まらず、アメリカでも活動しているこのバンド。
楽曲は全編英語詞で、ジャパニーズロックシーンの枠を完全に飛び越えた存在感。
今日は、そんな彼らの初の上海公演を待ち望んでいた多くのファンたちが詰めかけてきていました。
ほとんどが現地の中国人のお客さんでしたが、日本人や欧米系のお客さんの姿もチラホラ。
ワールドワイドな活動を続けるこのバンドならではの光景だと思います。
ベース音とドラムが作り出す心地良いグルーヴとポップで軽快なメロディは、リスナーの国籍を問いませんね。
音源だけ聴くと、かなり玄人なこだわりが伝わってきますが、本人たちを実際に見ると、ここまでの音楽を作ってしまうことが信じられないほど若いんですよね。
メンバーみんな20代前半という若さ。
今後、どこまで活躍してくれるのか、楽しみな存在です。
日本でのライブがどうなのかわからないですが、MCではボーカル秋山さんだけが話すスタイル。
日本語を使わず、ほぼ全編英語。
時折交えていた慣れない中国語が、ちょっと可愛らしかったです。



ミツメ

前から好きだったバンドですが、ライブを見るのは今日が初めて。
ミツメが上海でライブをするのは、昨年の6月以来2回目だったそうです。
「こんなにあたたかく迎えてくれて、ありがとうございます」
と感謝の思いを日本語で伝えるボーカル川辺さん。
国内と同じような感覚で、上海にもツアーで回ってきてくれるのは、嬉しいですね。
ミツメの楽曲は、DYGLとは対照的に、ほぼ全編日本語。
でも、日本語の歌詞の意味というよりも、日本語の音の響きを重視したような楽曲だからこそ、海外でもファンが多いのかもしれません。
シンプルで心地良いメロディと抜群のコーラスワークであたたかく包み込んでくれるような音楽。
個人的には「うつろ」をライブで聴くことができたのが嬉しかったですが、一番盛り上がったのは「煙突」かも。
歌い出しの時点で大歓声が上がり、会場のテンションが一気に上がったのが肌で感じられました。
ミディアムテンポの楽曲でありながらこんなに盛り上がるのは、日本とはちょっと違うところかも。
アンコールが終わったのは23時過ぎとちょっと遅めの時間でしたが、最後まで多くのお客さんが残って、熱気に溢れたライブでした。

posted by なっくる at 00:00| Comment(0) | ライブレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする