2018年08月19日

グミ「夏子」

中国は物価が安い、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、上海の物価は、基本的に日本と同じぐらいか、むしろ日本より高いこともしばしば。でも、明らかに日本よりも安いのは飲料水。だいたい3元(約50円)ぐらいあれば、500mlのミネラルウォーターが買えてしまいます。水道水が飲めない国なので、飲料水は生活必需品。安いのも当然ですよね。お茶とかジュース類のペットボトルも、日本よりずっと安く買えてしまいます。暑い夏に飲みたくなるのは、シュワっと爽快な炭酸水!中国でも人気なのはやっぱりコカ・コーラですが、その次ぐらいに定番な炭酸水が何かと言うと、スプライトなのです。スプライトは日本にもありますが、そこまでメジャーな感じじゃないですよね。どちらかというと、日本ではファンタとか三ツ矢サイダーとか、CCレモンとかの方が定番なイメージ。でも、上海では、レストランのソフトドリンクの選択肢と言えば、ウーロン茶かコーラかスプライトか、というぐらい定番の飲み物なのです。スプライトは、中国語では「雪碧」と表現します。雪のように冷たくて刺激的なドリンクは、暑い上海の夏には欠かせません。私も、ケース買いして、冷蔵庫でキンキンに冷やして、仕事から帰ってきたらそれを一気に飲み干すのが最近のささやかな楽しみです。日本にいた頃はスプライトなんてほとんど飲むことがなかったのに。

コカ・コーラ スプライト ペットボトル 470ml×24本
コカ・コーラ スプライト ペットボトル 470ml×24本

炭酸水と言えば、この前、中国語の先生に、ソーダグリーン(蘇打緑)という台湾のバンドを教えてもらいました。全然知らなかったのですが、2001年に結成されたというこのバンド。台湾のインディーズシーンではかなり有名な存在なんだそうです。聴いてみたら、これがまたとても良いのです。歌っているのは本当に男性?と思ってしまうほど、透明感のあるハイトーンボイスに驚きました。そんな綺麗なボーカルに、繊細で美しいメロディが見事にマッチしています。私が特に好きな曲が「小情歌」。このメロディラインの美しさは中国系のバンドならでは。「ソーダグリーン」というバンド名通り、爽快感に溢れています。



それでは、今日は最後に、「夏のサイダーのCMに起用してほしい曲ベスト3」を作ってみたので発表します!

3. グッバイフジヤマ「あの日の僕等に会いに行く」

目の前に広がる「あの日」の夏の光景のセンチメンタリズム。
どこか物哀しさも含んだような「夏の終わり」の空気感を蘇らせてくれる切ないメロディーライン。
「日本の田舎の夏の風景」を思い起こさせてくれるような、普遍的なポップソング。

グッバイフジヤマ「あの日の僕等に会いに行く」
2014年9月10日リリース
ep「ひばりくんの憂鬱」収録曲

ひばりくんの憂鬱ep. - グッバイフジヤマ
ひばりくんの憂鬱ep. - グッバイフジヤマ

2. ウソツキ「水の中からソラ見てる」

「弾け飛んだ泡のような水の中で」という歌い出しの時点で、起用されていないのが不思議なほどサイダーのCMにピッタリ。
夏が予感させる、何かが待っていそうなワクワク感。
恋の始まりの高揚感を高めていった後に、最後の「どうやら好きになったみたいだ」というフレーズが最高。

ウソツキ「水の中からソラ見てる」
2015年10月7日リリース
アルバム「スーパーリアリズム」収録曲

スーパーリアリズム - ウソツキ
スーパーリアリズム - ウソツキ

1. グミ「夏子」

「夏の青春感」が持つ切なさが最高!
誰しもが経験したことのある、「一瞬の魔法」のように過ぎ去ってしまったあの日の夏の空気を蘇らせてくれる曲。
不器用ながらもひたむきな男子の姿を描いた青春ソングは、このバンドならではの魅力。

グミ「夏子」
2016年3月2日リリース
アルバム「フェイバリットバンド」収録曲

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2018年08月04日

Lamp Asia Tour 2018 "A Distant Shore"

今日は、Lampの上海公演に行ってきました。
今回、アジアツアーとして、中国各地を回っているLamp。
上海編の会場は、この前ネバヤンを見たときと同じく、バンダイナムコ上海文化センターの未来劇場でした。
このバンダイナムコ上海文化センターには、今日の未来劇場というライブハウスと大ホールがあるのですが、ちょうど同じときに大ホールの方では、柏木由紀のソロコンサートが開催されていて、上海のファン達がたくさん集まっていました。
Lampの方は、お客さんだいたい300人ぐらいでしょうか。
男女比はほぼ半々。
意外と若い人が多かったかもしれません。

ほぼ定刻通りにメンバー登場。
今回は、メンバー3人にサポートのベース、キーボード、ドラム、パーカッションを加えた7人編成でツアーを回っているようです。
Lampが上海でライブをするのは昨年春以来だとのこと。
中国でのライブはもうすっかり慣れているようで、「こんばんは」という染谷さんの肩の力が抜けたような日本語の挨拶からスタートしました。
見に来るお客さんがけっこう日本語わかることもしっかりわかっているようで、その後のMCでも中国語は一度も登場せず。
榊原さんが、新譜の紹介のときに一部英語を使っていましたが。
マイペースに自分たちのやり方を貫いているこのバンドらしいところ。

今年5月にアルバム「彼女の時計」をリリースしたこのバンド。
今日は、このアルバム収録曲を中心に新旧織り交ぜたセットリストで演奏してくれました。
Lampと言えば、消えてしまいそうなほど透き通った男女ツインボーカルの美しさが魅力。
緻密に構築されたような見事なアンサンブルで、美しく叙情的なメロディを届けてくれました。
「彼女の時計」の中でも特に大好きな曲「1998」も聴くことができました。
こういう、日常風景にすんなりと溶け込むような楽曲、心地良いですよね。



アンコール含めて約1時間40分ほどの公演。
派手さは無くても、その音楽の心地良さに、上海のファンたちもすっかり魅了されていました。
ライブ終了後はサイン会も。
メンバー3人とも、ステージ上でもステージから降りてもほとんど変わらないようなムードで、こうやって自然体で音楽を続けていけることって素晴らしいなと思いました。
posted by なっくる at 00:00| Comment(0) | ライブレポ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月15日

Saucy Dog「コンタクトケース」

先日放送されたABCお笑いグランプリ。今まで存在は知っていたものの見たことは無くて、今年初めて見てみました。デビュー10年以内の若手芸人たちが、漫才やコント、ピン芸など、芸の種類の壁を越えてグランプリの座を競う年に1度の大会。知っている芸人がゆりやんと濱田祐太郎ぐらいしかいなかったので若干不安感があったのですが、そんな思いを吹き飛ばしてくれるほど、最初から最後までメチャクチャ面白かったです。漫才ももちろん好きなのですが、中でも心魅かれたのは、コント芸人たちの熱演。優勝したファイヤーサンダーはもちろん、蛙亭もラフレクランもビスケットブラザーズもハナコも、今までのコントではあまり見られなかったようなユニークな設定で魅了してくれました。私がコントを見るときに注目しているポイントは、いかに少ない説明で、そのユニークな設定を観客に伝えることができているか、ということ。コントって、どういう設定にするかで、その面白さが大方決まってしまうと私は思うのですが、どれだけ面白い設定を思いついたとしてもそれが見ている人に伝わらなければ意味がない。でもだからと言って、設定を理解させるために、説明調のセリフが続いてしまうのも、コントとして面白くなくなってしまう。最低限のセリフとアクションでそのコントの世界観に観客を引き込んでいくコントが良いコントだと私は思います。そういう意味では、先日のABCお笑いグランプリで披露されたコントは良いコントばかり。

たとえば、加賀谷秀明と横井かりこるによる男女コンビ、フタリシズカのコント。
加賀谷「はい、これ今日のプリント。ところで横井さん、最近学校休みがちだけど何かあった?」
横井「いや、別に」
加賀谷「何かあったんなら言ってよ。学級委員として力になるから」
この冒頭のやり取りの時点で、不登校になっている内気なタイプの女の子と、その女の子の家を訪ねるしっかり者の秀才タイプの学級委員の男の子、という設定がしっかり伝わってきますよね。実はこの後に、その設定をひっくり返すような展開があるのですが、それが活きてくるのも、最初にこのコントの世界観にしっかり引き込むことができたからこそ。



これは歌でも同じことで、最低限の歌詞とメロディでリスナーをその世界観に引き込んでくれるような歌こそが良い歌だと私は考えています。歌詞の内容が必要以上に説明調になることなく、あくまで「詞」としてその曲の世界観を伝えることができる歌。そんな意味で、私が最近「良い歌」だと思ったのが、Saucy Dogの「コンタクトケース」です。この曲の冒頭の歌詞がこちら。
空のコンタクトケースが
今も洗面所でポツリ
君の帰りを待ってるよう
お前も置いていかれたのか

この冒頭部分だけを聴いた時点でわかるのは、この曲が、彼女に別れを切り出された男性の失恋の歌だということ。別れたはずなのに、彼の家の洗面所にポツリと残されたままの、彼女のコンタクトケース。つまり、この二人の関係は、同棲していたぐらいに親密な関係にあって、しかもその別れが、彼の家に置いていた持ち物を確認する余裕すらないほどある日突然やってきてしまった、ということがこの描写から伝わってきます。「お前も置いていかれたのか」と彼が語っているように、別れを切り出したのは彼女の方で、彼はまだ未練を残して彼女への思いを引きずっている。一方、彼女の方は、彼の家に置いてきたコンタクトケースの存在も忘れてしまったほどに彼への思いも忘れ去ってしまっている。もしかしたら、コンタクトケースを洗面所に置いてきたのはわざとで、彼の思いを弄ぶほどの余裕すら持っているのかもしれない。歌い出し部分を聴いただけで、二人の性格や思いなど、ストーリーを細部まで想像させてくれて、一気にこの曲の世界観に入り込むことができます。直接的な表現はしていないのに、これだけの詞で、聴く人にこの曲の世界観をここまで想像させてしまうところがこの曲の凄いところだと思います。そしてそれを主人公の心情として語るわけではなく、「コンタクトケース」という無機物にスポットを当てて描写しているあたりの奥ゆかしい表現も良いですよね。

もう1か所、この曲で私がとても好きな詞がこちら。
空のコルクボードには
無数の小さな画鋲の穴
あれから随分写真も撮ってないな
テプラのシールがやたらと
しつこく貼り付いて
綺麗に剥がれてくれないよ

かつての恋人と過ごした数々の思い出。忘れなければいけないのかもしれないけれど、今でもまだ胸の中にこびり付いて離れることがない、彼女への思い。そういった思いを、主人公の心情として語るわけではなく、あくまでも「コルクボードの画鋲の穴」や「テプラのシール」などの無機物の描写を通して伝えている表現方法。詞のフレーズをセレクトするセンスが絶妙ですね。これこそがやっぱり「歌」の「詞」であると思うし、このバンドの「歌」を作ることに対する真摯な姿勢が伝わってきます。以前もこちらの記事でこのバンドの「いつか」という曲を絶賛したことがあったのですが、やっぱりこのSaucy Dogというバンドの「歌」を作るソングライティングセンスの高さは本物だと改めて感じさせてくれました。



Saucy Dog「コンタクトケース」
2018年5月23日リリース
アルバム「サラダデイズ」収録曲
【Amazon.co.jp限定】サラダデイズ(ポストカード付) - Saucy Dog
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posted by なっくる at 20:31| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月30日

2018年上半期 マイベストソング30

早いもので、今年も半分が終わってしまいましたね。
昨年に引き続き、今年も上半期ベストソングを決めてみました。
今回はベスト30(プラス10曲)という盛りだくさんの内容でお届けします。

2017年上半期 マイベスト20
http://musinacl.seesaa.net/article/451443101.html

2017年下半期 マイベスト20
http://musinacl.seesaa.net/article/455887716.html


30. 泣きたいくらい/大原櫻子

J-POPすぎるほどJ-POPのバラードナンバー。
こういう楽曲を、ここまでまっすぐに歌い上げることができるのは、ボーカリストとして貴重な存在。

http://www.youtube.com/watch?v=GYj_vsMVJkI

29. ラストシーン/COSMOS

夕日が似合う哀愁感を漂わせたロックンロール。
そして何と言っても、このバンドの作る楽曲はメロディが良い!

http://www.youtube.com/watch?v=vMECatJagzU

28. The Future Is Now/ストレイテナー

歳を重ねたからこそわかってきた「生きる」ことへの向き合い方。
「いつかきっと解るんだ その未来は今なんだ」という、「未来は決して遠い先の話ではなくまさに今がその未来なんだ」という発想にハッとさせられました。

http://www.youtube.com/watch?v=uFBgZ5RhdHE

27. 勝負の花道/氷川きよし

紅白でのド派手な演出が今から期待できる、氷川きよし版「浪花節だよ人生は」(作曲家の先生が同じだそうです)。
曲間の「ヨイショ!」と「ハッ!」の掛け声が楽しすぎます。

http://www.youtube.com/watch?v=Ks_JcS-2lac

26. ミューズ/吉澤嘉代子

社会の中で傷つきながらも戦っているすべての人を讃えてくれる曲。
傷跡があるからこそ光が乱反射して美しくなる、という表現がとても素敵だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=oJ38PnkIUH0

25. 恋はハードモード/ウソツキ

曲のタイトルから、サビ部分の振り付けに至るまで、全体的に漂うこの「J-POP」感が最高。
若干の「ダサさ」も含めてJ-POPを極めることができるのは、このバンドならでは。

http://www.youtube.com/watch?v=95TfvOvjHeI

24. イッキューイフユーキャン/ISAAC

「一休さん」をモチーフに楽曲を作成するというユニークな発想。
コミカルになりすぎずに、むしろクールな印象を受けるのは、このバンドの絶妙なセンス。

http://www.youtube.com/watch?v=aBo52TA8Px4

23. PIZZASHAKE/Helsinki Lambda Club

イントロのドラム音を聴いた時点で、「これは自分が好きなタイプの曲に違いない」という直感が働きました。
肩の力を抜いたようなビートの心地良さ。

http://www.youtube.com/watch?v=ISu55y0Hdew

22. GO 2 THE NEW WORLD/2

メンバーそれぞれ別の音楽活動を経て、「2」という新しいバンドでこれから活動していくという決意表明が込められたナンバー。
やっぱり、古舘佑太郎が絶妙なセンスで歌い上げるロックンロールが好きです。

http://www.youtube.com/watch?v=cUWLDfsZovM

21. 天使と悪魔の歌/Swimy

「ひらひらひら ゆらゆらゆら」というゆったりしたメロディラインから始まった後、四つ打ちビートで疾走感を加速していくというサビの構成の心地良さ。
男女ツインボーカルならではの美しいハーモニー。

http://www.youtube.com/watch?v=kfjbGvPzpS4

20. 風のファンファーレ/空中ループ

空中ループは、活動を続けてくれるだけでも嬉しいのですが、こんなに素敵な新曲を届けてくれるとは!
いつまでも変わらないフレッシュな感性が作り出した、心躍らせるポップソング。
空を飛んでいるかのような透き通った透明感の心地良さ。

http://www.youtube.com/watch?v=YRjLlfhwFqw

19.余韻/青はるまき

バンド名通り、「アオハル」を巻きこんだようなキラキラ感は眩しいくらい。
この手の青春ロックバンドにはちょっと珍しい鍵盤の存在が、ポップでカラフルな印象。
売れないロックバンドを応援する女の子を主人公にしたこの楽曲は、共感度高いです。

http://www.youtube.com/watch?v=R0RZmXkB4co

18. サイチェン・マイフォーチュン/OKOJO

http://musinacl.seesaa.net/article/459898204.html

さしすせそズ時代から変わらない、まつしたさんの「J-POP」のソングライティングセンス。
この、背伸びしたりカッコつけたりしないところが好きなんです。
前にも書きましたが、
「呼び止めなかったのは どちらのせいでもなくて
踏み切りが閉まったから そんなのわかるでしょ?」
という歌詞が秀逸。

http://www.youtube.com/watch?v=Yp7s0X8gJlg

17.ミッドナイト・クローラー/a flood of circle

UNISON SQUARE GARDEN田淵智也がプロデュースした楽曲。
従来のフラッドらしいガレージ的ロックンロール感へのユニゾンらしいキャッチーなポップソング的エッセンスの見事な融合。
切なく漂う哀愁感が心を揺さぶります。

http://www.youtube.com/watch?v=-WyoEnUmY44

16. 万華鏡のようだ/テスラは泣かない。

1番サビ終わりの「万華鏡のよう〜〜〜だっ!」の「だっ!」で爆発するような開放感がとても好きです。
思えば、代表曲「アンダーソン」でも「Lie to myself」でも、「不安定な緊張感を高めていった後の爆発する開放感」という構造は、このバンドの持ち味。
少しでも触れたら崩れ落ちてしまいそうなほど繊細に組み立てられたサウンドの中で、叫ぶようなボーカルが映えます。

http://www.youtube.com/watch?v=WQIXlvhlh9A

15. メイクキュート/MINT mate box

最高にキュートなボーカルとクセになるメロディライン。
「メイクキュート」と「迷宮」をかけた歌詞の語感の心地良さが抜群で、中毒性高いです。
デート当日の女の子の気持ちをリアルに綴ったリリックにも、心を撃ち抜かれてしまいます。

https://www.youtube.com/watch?v=3sutnx_jiB4

14.市営住宅〜Dystopia Lovesong〜/Glider

日常生活の延長にあるようなサウンドは、まさにタイトル通りの「市営住宅」感。
どこか気怠いような、肩の力が抜けた感じが心地良いです。
休日に、家の近くで普段あまり行かないところをちょっとだけ散歩してみる、そんな感覚。

http://www.youtube.com/watch?v=rwkcFFqcsZk

13. ウララ/ビッケブランカ

代表曲「ファビュラス」を上回るほどのゴキゲン度で心を踊らせてくれるポップソング。
サビに入る直前で徐々に高まっていく「これから楽しいことが起きそうなワクワク感」が最高。
鍵盤の入るポップソングって、やっぱりカラフルで良いですよね。

http://www.youtube.com/watch?v=ZjyFsVgVLcw

12. The Starry Night/KONCOS

鍵盤やブラスやパーカッションなど、あらゆる楽器の音色が重なり合って作り出される、至高の空間。
ちょうど歩く速さに合っているような、ビートの心地良さ。
何もかもが、絶妙なバランスで成り立っている音楽。

http://www.youtube.com/watch?v=1gKgBz8uopo

11.さよならエレジー/菅田将暉

歌謡曲的なスリリングさを含んたドラマチックな展開の楽曲。
人間の影の部分をさらけ出したような哀愁感や孤独感。
石崎ひゅーい作詞作曲のどこか無骨なロックチューンを見事に歌い上げてしまう、菅田将暉のシンガーとしての素質の高さを感じさせてくれました。

http://www.youtube.com/watch?v=XSkpuDseenY

10. 栞/Radio Bestsellers

尾崎世界観が作詞作曲した、FM802×TSUTAYA ACCESS! キャンペーンソング。
1番で尾崎世界観、フォーリミGEN、sumika片岡健太が順番に出てきて、2番に入るとスガシカオにあいみょん、そして極めつけにユニゾン斎藤宏介までが登場するという豪華な夢のようなラインアップに、最初聴いたときゾクゾクしてしまいました。
今の音楽シーンを代表するミュージシャンが次々に登場してくるワクワク感は異常。
この6人のセレクト、絶妙で最高ですよね。
この曲に関わっている人たち、全員好きです。



9. コンタクトケース/Saucy Dog

このバンドの「歌」を作るソングライティングセンスの高さを改めて感じさせてくれた曲。
「空のコンタクトケースが 今も洗面所でポツリ
君の帰りを待ってるよう お前も置いていかれたのか」
という冒頭4行の時点で、ストーリーの背景を細部まで想像させてくれて、一気に引き込まれます。
かつての恋人への忘れられない想いを、
「テプラのシールがやたらと しつこく貼り付いて 綺麗に剥がれてくれないよ」
と表現しているところがとても好きです。



8. 1998/Lamp

すんなりと日常に溶け込むポップミュージック。
ふわふわしたやわらかいボーカルが作り出すゆったりした空気の心地良さ。
ゆっくりと視界が開けていく感覚を味わえます。
水飲み鳥のおもちゃやダイヤル式の公衆電話などが登場するレトロなムードのMVは、1998年というよりは1988年とか1978年のムード。



7. HALF/女王蜂

女王蜂と言うと、強烈なインパクトで前衛的なイメージが強かったので、ここまで心震わせてくれるロックチューンを届けてくれるとは思いませんでした。
「もうカッコつけてくしかないじゃん」というフレーズのカッコよさ。
そして驚いたのは、アヴちゃんの声域の広さ。
1曲の中で、ゾクゾクするほどの低音ボイスから天を突き抜けるほどのファルセットボイスまで使い分けているのが凄いです。



6. Love me, Love you/Mrs.GREEN APPLE

ミュージカル風のドラマチックな展開のサウンドがとても華やか。
一つのショーを見終わった時のような高揚感を味わうことができます。
最近流行しているミュージカル映画にインスパイアされて作られたとのことですが、改めてこのバンドが作る楽曲のエンターテイメント性の高さを感じさせてくれました。
賛否両論多いこのバンドですが、あらゆるジャンルの音楽を取り入れるセンスの高さは確かだと思います。



5.22/LUCKY TAPES

「It's a twenty twenty twenty twenty two」というフレーズのインパクト。
流れるようなメロディラインと語感の良いフレーズのチョイスが圧倒的に心地良いです。
華やかなブラスの響きが醸し出す夜のムード。
「ハンドクラップしながら聴きたい曲」2018年上半期ナンバー1に選びたい楽曲。



4. DAY DREAM BEAT/ハンブレッダーズ

青春ソングの主人公と言えば、友達がたくさんいて恋愛経験が豊富でスポーツ系の部活に打ち込んでいて勉強も頑張っている「リア充」たち、というのが定番でしたが、この曲ではそんなステレオタイプを正面から壊してくれました。
「DAY DREAM BEAT」の主人公は、いつも一人で登下校するような、教室の隅っこにいるタイプの人間。
「友情も努力も勝利も似合わない青春」を送りながらも、ヘッドフォンから流れてくる音楽に夢中になる毎日。
そういったテーマでありながらここまで爽やかな青春ソングにしてしまうのは、ハンブレだからこそできたことであると思うし、そしてハンブレにこそ作ってほしかった歌でもあります。
「DAY DREAM BEAT」に共感できる人は、この「DAY DREAM BEAT」こそが「自分の歌だとハッキリわかった」アンセムに違いないと思います。



3. 君の瞳に恋してない/UNISON SQUARE GARDEN

「エンターテイナメント性の高い音楽を作るバンド」と言えば、もちろんミセスもそうなのですが、何よりも最強なのがユニゾン。
ドラムから始まるバンドサウンドにブラスが加わって華やかさを増していくイントロ。
スカのような裏拍が心地良いAメロとメロディアスなBメロを経由してサビに入る時のワクワク感が最高。
言葉数が多いのに決してくどくならずにメロディアスな印象を受けるのは、ユニゾンならではのソングライティングセンスだと思います。
歌詞も好きで、「君の瞳に恋してる」ではなく「君の瞳に恋なんてしてはないけどわかる」と表現するインパクトの強さ。
「虹色に光る幸せ そんなものがなくても」というフレーズの優しさも心に響きます。



2.告白/evening cinema

過去のあらゆるポップソングを吸収したかのような「ポップソングマスター」感が最高。
流れるようなメロディーラインが心地良い、心まで踊らせてくれるシティーポップ。
大瀧詠一、岡村靖幸、小沢健二あたりに影響を受けているという彼のプロフィールが納得です。
そして、決して古臭くなくて、むしろ現代のポップミュージックに仕上げてしまっている、そんな80年代、90年代ポップスのエッセンスを抽出して現代にアップデートさせるセンスが秀逸だと思います。
あえて醸し出している80年代ポップカルチャーの「ダサさ」も含めて、最高にかっこいいですね。
前も書きましたが、「コカ・コーラ」というフレーズをセレクトして歌詞中に入れる、80年代90年代ポップカルチャー的なセンスがとても好きです。



1.春の香りに包まれて/The Songbards

The Songbardsは昨年から注目していたバンドですが、この「春の香りに包まれて」で、決定的に心が撃ち抜かれてしまいました。
何が良いかと言うと、何と言ってもメロディが良い!
フォークソング的でもある素直なメロディラインが、心にまっすぐ響いてきて、涙腺が刺激されます。
どこか懐かしさも感じさせてくれて、普遍的に愛されるメロディ。
まさに「春の香り」のようにやさしくてやわらかくて少し甘くて、そして少しの切なさを含んでいるような、そんなムードが漂ってきます。
歌詞の内容とメロディがしっかりリンクしているところが、「歌」を作るバンドとして良いですよね。
「春の香りに包まれて」というフレーズで終わるサビの構成も最高。
時代に流されずに、普遍的に良い音楽を追い求めているこのバンドは、これからも応援し続けていきたいと思います。




最後に、次点の楽曲はこちら。

夕暮れ鉄塔/アンテナ
http://www.youtube.com/watch?v=TXZBK89Kbl8

想い出にさよなら/Easycome
http://www.youtube.com/watch?v=2eMEQaTcXeA

ルーシー/tonetone
http://www.youtube.com/watch?v=ZuEFf5AE5Fk

櫛/PARIS on the City!
http://www.youtube.com/watch?v=bdqqLAIVFZU

ストロー/aiko
http://www.youtube.com/watch?v=4RnevaHpl-A

アニバーサリー/Kiroro
http://www.youtube.com/watch?v=iwDapCNqzhw

明日になれば/THE BOSSS
http://www.youtube.com/watch?v=Xd9fGwzkjU8

レイニー/The Folkees
http://www.youtube.com/watch?v=sDWqVSGef8w

Stay in Me/Down the Hatch
http://www.youtube.com/watch?v=mE-ygGdMCIg

絶頂エレジー/セプテンバーミー
http://www.youtube.com/watch?v=LOKosb7rjCw
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2018年06月24日

宇宙人  [我们的探险计划] 巡回演唱会 上海站

本日は、台湾のバンド、宇宙人(Cosmos People)の上海公演に行ってきました。
現在、スリーピースバンドとして活動中のこのバンド。
台湾のバンドといえばMayday(五月天)ですが、同じレーベルに所属しているようです。
日本でライブ公演を行うことも多くて、かつてはサマソニやミナホに出演していた年もありましたね。
日本語の楽曲を歌ったり、日本人のスタッフと共同で楽曲制作を行ったりと、日本とも縁の深いこのバンド。
昨年度のEテレ「テレビで中国語」のオープニングテーマ曲「那你呢」を歌っていたことでも、中国語初心者としてはおなじみの存在です。

会場は、初めて行ったModern Sky Labというライブハウス。
大規模なショッピングモールの中にありました。
わりと大きめで綺麗なライブハウスで、名古屋で言ったらボトムライン、大阪で言ったら心斎橋のMUSEぐらいの規模でしょうか。
お客さんはギッチリ入っているというわけでもなく、わりとゆったり見ることができました。
それでも500人以上はいたかも。
やっぱり若い女性の姿が多かったです。

定刻を10分ほど過ぎてメンバーがステージに登場。
メンバー3人にサポートのドラムを加えた編成でした。
「一起去跑步」など代表曲の連続に、歓声を上げたりジャンプしたり手を振ったりして応えるオーディエンスたち、というスタイルは日本のロックバンドのライブと何も変わりません。
「你以為」からの「那你呢」の流れにはテンション上がりました。
「テレビで中国語」のオープニングテーマにもなっていた「那你呢」は、鍵盤の響きがポップでキャッチーなナンバー。
どことなく中華風のテイストを感じさせるメロディーラインがクセになります。
メロディーの良さを追い求めているところは、台湾のミュージシャンらしいところであり、日本の90年代あたりに活躍したJ-POPバンドにも通じるところがあるような気がします。
サビ最後の「十字路口(十字路)」というフレーズが頭に残りますが、この曲は、日本の渋谷にあるスクランブル交差点を見て作った楽曲なんだとか。
MVのロケも実は日本で行われています。



ライブのMCはもちろん全編中国語だったので、内容はほぼ聞き取れませんでしたが、それでも十分楽しめるライブでした。
日本語の楽曲もあるのですが、今日は披露されませんでした。
宇宙人と言うと、鍵盤の存在が印象的なポップバンドというイメージが強かったですが、ロックテイストが強かったりダンサブルだったりいろいろな面を見ることができたように思いました。
メンバーそれぞれをフィーチャーしたソロコーナーがあったり、DJコーナーもあったり。
レーザー光線を多用した照明やバックスクリーンの映像も印象的。
いずれにしても、アンコール含めて2時間弱、上海のオーディエンスを盛り上げ続けてくれました。
昨年リリースされた最新アルバム「右腦RIGHT NOW」に収録されている「這就是我愛你的方法」を聴いただけでも、このバンドのライブが盛り上がることが想像できると思います。
軽快なビートと歌謡曲的でさえあるメロディーは、日本人の心さえ鷲掴みにしてくれました。

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