2017年05月21日

オトナモード「空への近道」

「君を好きなのかもしれない」

初恋の始まりをテーマにしたポップソングは数多くありますが、これはその中でも特に秀逸なフレーズと言っていいと思います。
「君が好き」
ではなくて、
「君を好きなのかもしれない」。
まだ恋がどんなものなのか知らない、初々しい感性。
もしかしたら、これが好きということなのかも。
そんな感情を巧みに表現したのが、「かもしれない」というフレーズ。

「君を好きなのかもしれない」という自分自身の感情に気付くとともに「広がる世界」。
思いのままに駆け出したくなる高揚感。
走り抜けた先に広がる「空」。
「空への近道」は、まさに「君を好きなのかもしれない」という感情だったわけですね。

初恋の甘酸っぱさを描いた詞。
少年性を感じさせる純粋な歌声。
そして、空へと突き抜けるように爽やかなサウンド。
オトナモード「空への近道」は、初夏の風が爽やかに吹き抜ける中で聴きたいポップソングです。



オトナモード「空への近道」
2007年5月23日リリース
アルバム「空への近道」収録曲

空への近道 - オトナモード
空への近道 - オトナモード
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2017年05月13日

星野源「恋」

説明不要かとは思いますが、昨年リリースされて以来ロングセラーを続けている、星野源の新たな代表曲「恋」。
最近の日本の音楽シーンの中で、久々に登場した国民的な大ヒット曲と言っていいと思います。
CDセールス的にはそこまでの大ヒットではないかもしれないけれど、誰でも知ってて口ずさむことができる新たなスタンダードナンバー。
会社で行くカラオケでも、若い新入社員から定年間近の上司までみんなが知ってて振り付き込みで歌うことができるから、絶対盛り上がるんですよね。
さらに、この曲の人気は、日本でなく中国にまで浸透しているんです。
「逃げ恥」ブームは中国にまで広がっていたようで、中国でも最近のカラオケの定番ソングになりつつある様子。
中国に住む日本人だけでなくて、現地の中国人までカラオケでは「恋ダンス」をしながらこの曲を歌うと聞いて、国境を越えたこの曲の人気の高さに驚きました。

「意味なんかないさ暮らしがあるだけ」

ドラマの中だけでなくて現実世界の中でも、一つ一つの出来事に意味を求めようとする風潮への軽い風刺。
恋に落ちることだって、運命的な出来事ではなくて、ただ単に生活の延長線上にあるもの。
あくまでも自然体で生きていこうというスタイルが、現代人の価値観にマッチしているのだと思います。
結婚して夫婦になることだって自然だし、結婚しないという選択肢を選ぶことも、それがその人にとっての幸せの形であって自然なこと。
結婚に対する価値観が多様化している中で、「結婚しない人間は一人前ではない」みたいな風潮が今でもまだ残っているのは、ちょっと残念なことだと思いますが、
「夫婦を越えてゆけ」
というこの曲のメッセージは、多くの人の心のよりどころになりうるのではないかと思います。



星野源「恋」
2016年10月5日リリース
シングル

恋 (通常盤) - 星野 源
恋 (通常盤) - 星野 源
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2017年05月11日

つばき「花火」

「不安な夜はそばにいよう」

積極的に励ましたり勇気づけたりするわけでもなく、ただ「そばにいよう」と声をかけるやさしさ。
人間的な愛や強さがこのフレーズに凝縮されているような気がします。
自分自身も経験しているからこそ、人が苦しんでいるときにどうしてほしいかがわかるんですよね。
「季節はずれの花火をしようぜ」
という提案も、相手を和ませるための気遣い。
それは気休めにしかならないかもしれないけれど、「どんなに今が悲しくたって永遠じゃない」。
人の痛みや苦しみがわかる人間だからこそ言える言葉だと思います。

生きていく中でどうしても付きまとうネガティブな感情。
そんなネガティブな感情を絶望的なほどに徹底的に描きだす詞。
だからこそ、その中でのかすかな希望の存在にリアリティが生まれてくるのが、つばき一色徳保の詞の魅力かなと思います。

彼が生前最後にライブで歌った楽曲が「花火」だったそうです。
自分自身が闘病中で大変な時でも、最後まで「季節はずれの花火をしようぜ」という人への気遣いを忘れることのなかった姿が胸を打ちます。
彼が楽曲に込めた優しさは、これから先もずっとリスナーの心に届くはず。



つばき「花火」
2006年2月8日リリース
シングル

花火 - つばき
花火 - つばき
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2017年05月01日

THE POSTMEN「The Bag」

朝出かけていく時に、その日の予定をすべて詰め込んで持っていくカバン。
いつもそばにあって、その日1日の楽しかったことや辛かったこともいつも見守ってくれているような存在。
カバンを見たらその人の人生がわかる、
と言ったら大げさかもしれないけれど、カバンにはその人の毎日の出来事がしみ込んでいっているような感覚がします。
この前放送していたドキュメント72時間(ネットテレビの設定済みなので、中国でも日本のテレビをリアルタイムで試聴できるのです)では、カバン屋が舞台になっていました。
新生活スタートというタイミングもあって、カバンを買っていく人たちのそれぞれのドラマを垣間見ることができて、感動させられてしまいました。
ドキュメント72時間で感動して泣いてしまうのはいつものことですが。

私自身も、新たな地で新たな仕事を始めたばかりですが、なかなかうまくいかないことも多くて、くじけそうになることも多い毎日。
でも、朝が来たら気分をリセットするように心がけています。
そんな時に、心の中で応援してくれる楽曲がTHE POSTMEN「The Bag」。
これからカバンを持って仕事に行って、今日も1日頑張ろうって思えてきます。

「当たり前のことを ただモクモクとやろう
重要なことはそれさ 忘れないでおこう」

自分の力ではどうすることもできなさそうに思える困難なことに出会ったとしても、分析してみると実は単純なことが絡み合って一見困難に見えているだけのこともあったりするんですよね。
だから、重要なことは、「当たり前のことをただモクモクと」やること。
自分の中のテーマソングとして、くじけそうな時にもいつも応援してくれるフレーズです。



THE POSTMEN「The Bag」
1996年6月1日リリース
シングル
The Bag - THE POSTMEN
The Bag - THE POSTMEN
posted by なっくる at 23:58| Comment(2) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アンテナ「バースデー」

「仙台のスピッツ」

なんていうキャッチコピーを勝手に付けて以前から応援しているバンド、アンテナ。
仙台を拠点として活動を続けている男性4人組バンドですが、このバンドの魅力は何と言ってもスピッツに例えたくなってしまうほどの楽曲の良さ。
普遍的なポップスを作るセンスは、最近の若手バンドの中でもトップクラスだと思います。
特に大好きな曲が「バースデー」。
イントロの時点から始まる、切なくてどこか退廃的なムードがたまらなく好きです。
そこに加わってくる、ボーカル渡辺さんのちょっとハスキーで切ないハイトーンボーカルが楽曲の世界観にピッタリ。
切ないムードの中で、「朝日がまだまだ僕らのこと待ってる」という、新たに生まれ変わる希望を歌った歌詞が映えてきます。
歌声を草野マサムネに変えて脳内再生してみるとものすごくしっくりくるので、みなさんも是非やってみてください。
アンテナのライブでこの曲聴いていると、渡辺さんの顔がだんだん草野マサムネに見えてくるほどです。

現在の日本の音楽シーンってどうしてもライブ至上主義的なところがあって、フェスでおなじみのライブキッズ御用達のバンドばかりにスポットライトが当たりがち。
CDが売れない時代に収益源がライブにシフトするのは自然なことなのかもしれませんが、いわゆる「歌モノ」バンドにとっては厳しい時代なのかなとも思います。
もちろん楽曲自体の良さは必須条件で、そこにプラスアルファが求められる時代。
BenthamもBRADIOもサイダーガールも、イベントでは入場規制を連発してきて着実にステップアップしてきたバンドなので、メジャーデビューが決まったのも遅いと感じてしまうぐらい。
グッバイフジヤマはちょっとタイプが違いますが、それでもオリジナリティーのあるパフォーマンスで魅了させてくれるバンドなので、確実に人気が上がっている様子を肌で感じることができていました。
そんな中で、アンテナは、純粋に楽曲の力のみで勝負するバンドだという印象があります。
アンテナのライブは、ステージから煽るようなこともなく、決まった振り付けみたいなものがあったりするわけでもなくて、正直なところ、いたってシンプル。
最近ではライブ映えするようなアップテンポの曲も増えてきましたが、やっぱり純粋に楽曲を聴かせるようなタイプのライブなんですよね。
本人たちもそういう意識で活動しているんじゃないかと思いますが。
でも、余計なことをしなくても楽曲が良ければ伝わる人には伝わるんですよね。
こういうタイプのバンドにもスポットライトが当たるようになるのは、とても嬉しいです。
かつて「大阪のスピッツ」と呼ばれていたバンドは残念ながら解散してしまいましたが、「仙台のスピッツ」には、メジャーシーンでもその楽曲を武器にしてさらに活躍していってほしいと願っています。



アンテナ「バースデー」
2015年5月6日リリース
アルバム「バースデー」収録曲

バースデー - アンテナ
バースデー - アンテナ
posted by なっくる at 00:15| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする