2020年05月17日

ミラーマン「YOUTH」



なんて爽やかで心地良い楽曲なんだろう!イメージは初夏の海岸。汗ばむ身体をやさしく撫でるように吹いてくる初夏の風の絶妙な心地良さ。爽やかな風とともに、氷がゆっくり溶けるように蘇ってくる、過ぎ去った青春の日々。キラキラした爽やかな心地良さの中に漂う懐かしさ。2013年にリリースされたミラーマン初の流通音源「ニューシネマ」に収録されている楽曲「YOUTH」を初めて聴いたとき、こんなに良い楽曲を作るバンドがいたのか!と感動したあの感覚は、この曲を今改めて聴いてみてもはっきり蘇ってきます。

「大阪のスピッツ」と呼ばれ、関西のインディーズシーンから人気を集めていった男性5人組バンド、ミラーマン。徐々に人気は全国区になり、バンド名を「ボールズ」に改名し、2014年にはついにメジャーデビュー!その後も素晴らしい楽曲の数々を届けてくれたのですが、メンバーの脱退とともに活動が停滞していき、2017年2月には惜しまれつつも解散。その後メンバーは、それぞれ社会人として別々の道を歩むことに。他のバンドに参加したり、ソロで活動したりと、それぞれ細々と音楽活動を続けていたメンバーもいたのですが、フロントマンの山本さんが会社勤めをして、もうきっぱり音楽は辞めてしまったようだったので、この先ボールズが再結成することは無いんだろうなとぼんやり思っていました。

ところが!
今年の3月にビッグニュースが!
2020年5月17日に開催されるYMBのツアー大阪編のゲストになんとボールズが登場するというではないですか!
ボールズは、このライブへの参加とともに、このライブ限りというわけではなく、これから活動を再開すると発表してくれました。活動再開にあたってTwitterで発表していた文章が良いです。

【お知らせ】
2020年5月より山本、阪口、ジャスミン、池田、森重の5人で再びボールズとして活動する事となりました。
ゆっくり、楽しく自分たちのペースで
今を全力で楽しむ事を決めました。
そんな5人を楽しんでもらえたら最高です。

気にかけてくれていた人、待ってくれていた人本当にありがとう。


「ゆっくり、楽しく自分たちのペースで」っていうコンセプトの活動。メンバーの都合がいいときにライブをして、気が向いたときに新しい楽曲を制作する。そんなマイペースな活動こそがこのバンドに合っていると思うし、何よりファンにとってはそれだけで十分嬉しいものです。メジャーレーベルとかタイアップとか、収益にこだわらない、言ってみれば趣味の延長のような活動。自分たちが好きなタイミングで好きな音楽を演奏する、ということこそが、自然な音楽の楽しみ方だと思います。華々しくメジャーデビューしたものの2年ほどでインディーズに戻りほどなくして解散、みたいなパターンのバンドを今まで数多く見てきましたが、たとえ他の仕事をしながらであってもできるときに音楽を続けるぐらいでも良いのに、とそのバンドのファンとしては思ってしまいます。

残念ながら本来であれば今日行われるはずだったボールズ活動再開1発目のライブは新型コロナと緊急事態宣言の影響で中止になってしまいました。ですが、事態が収束すれば、またゆるりと活動を再開してくれるはず。それまでは、ファンとしてもマイペースに気長に待っていたいと思います。

ミラーマン「YOUTH」
2013年10月16日リリース
アルバム「ニューシネマ」収録曲
ニューシネマ by ミラーマン (2014-02-04) - ミラーマン
ニューシネマ by ミラーマン (2014-02-04) - ミラーマン

【関連リンク】
過去のミラーマン(ボールズ)ライブレポまとめ。
2013年07月06日 見放題2013
2013年11月16日 ミラーマン インストアライブ
2014年01月11日 The Keys/Orland/PANORAMA FAMILY/岩本岳士(QUATTRO)/ミラーマン Synchronized Rockers 5th Anniversary!!
2014年03月15日 GLIM SPANKY/THE 抱きしめるズ/ミラーマン/DOT HAPPENING FREAK ON THE HILL
2014年07月05日 見放題2014
2014年07月12日 TOKYO BOOTLEG CIRCUIT'14
2014年07月20日 ボールズ/シャムキャッツ/Qaijff/クウチュウ戦 音・感・色 vol.9 〜 supported by MID-FM
2014年08月24日 Re:mix 2014 2日目
2014年10月11日 MINAMI WHEEL 2014 1日目
2014年11月25日 グッバイフジヤマ/ボールズ/さよなら、また今度ね 「ひばりくんの憂鬱」ツアー
2015年07月04日 見放題2015
2015年10月12日 MINAMI WHEEL 2015 3日目

私が以前、音楽だいすきクラブに書いた文章も、もしよければ合わせてどうぞ。
もうすぐメジャーデビュー!今注目のアーティスト10組まとめ
スピッツ好きのあなたにおすすめのバンド!ボールズと花泥棒
ボールズ『スポットライト』
posted by なっくる at 18:46| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月01日

マカロニえんぴつ「hope」

日本のGWと中国の連休が今年は重なっていたので、日本に帰って音楽まみれになろうかと思ってビバラのチケットを事前に買っていたのですが、他のイベントと同様ビバラももちろん公演中止になり、というよりそもそも日本に帰るということ自体がほぼ不可能な状態になってしまって、本来ならSaucy Dogとかマカロニえんぴつとかのライブを堪能する連休を過ごしていたのにな、と思いつつ家の中でおとなしく過ごしている連休初日です。はたして、私がSaucy Dogのライブを見ることができる日は来るのでしょうか。マカロニえんぴつはだいぶ前に何度か見ていますが、あれからライブで聴きたい楽曲が増えてきたのです。ここで突然ですが、ライブで聴きたい、私の好きなマカロニえんぴつの楽曲マイベスト10を発表してもよろしいでしょうか。

1.愛の手
2.MUSIC
3.ヤングアダルト
4.STAY with ME
5.ブルーベリー・ナイツ
6.トリコになれ
7.洗濯機と君とラヂオ
8.鳴らせ
9.MAR-Z
10.レモンパイ

こういう風に、好きなアーティストの好きな楽曲マイベストを考えることとか、自分の好きなことをいろいろ考えるのはやっぱり楽しいので、おうち時間の有意義な過ごし方として皆様にもおすすめです。



先ほど、日本に帰るということ自体がほぼ不可能、と書きましたが、航空券を買って帰ること自体なら別にできると思います。2週間隔離されるのかもしれませんが。ただ、日本に帰ることができたとしても、中国が実質的に外国人の入国を禁止している状態なので、今度はまた上海に戻ってくることができなくなってしまうのです。日本国内でもそうだと思いますが、自分の故郷にさえ自由に行き来することができなくなってしまっているこの現状。一体、この事態はいつになったら収束するのでしょうか。

相変わらずライブ公演の中止が相次いで発表されていますが、ライブハウスでライブ公演が普通に行われていた頃がもはや懐かしくなってきています。ちょっと前だと、お客さんを集めるのは問題があるから無観客ライブを配信しよう、というのが一種のトレンドになっていましたが、最近では、そもそも人が集まって演奏してそれを配信する、という行為自体が難しくなってきていて、もはや無観客ライブですら見られなくなってきてしまいました。テレビで放送されている音楽番組でも、Mステ、うたコン、CDTVなどといった音楽番組ほぼすべてが、「あなたが今聴きたい名曲特集」みたいな過去のVTRを編集して放送するという前代未聞な状態。まあこれはこれで面白かったりもするのですが。あまりにもイレギュラーなあまり、ヒゲダン藤原ばりに「イレギュラー!!」と叫びたくもなります。



悲しみのスタートライン 揃わないね
口癖まねしても君にはなれないや

たぶん、今がちょうど幸せ

手を繋いでいたい 手を繋いでいたいのだ
僕らは結局 それぞれだったよね
それでも、それでも
君が好きだ 君が好きだ
さよならばかりの日々の中で


「普通」ということの難しさ。ただ単に、「普通に生活したい」「普通に仕事したい」「普通に人に会いに行きたい」と思っても、それすら難しくなっていて、実はその「普通」だと思いこんでいたことは、「普通」どころか十分「幸せ」だった、ということに失ってから初めて気付くものです。「手を繋いでいたい」とか、ただそれだけの些細な希望なのに。当たり前の日常が崩れ去った「絶望」の中で見えてくる「希望」。



マカロニえんぴつの「hope」は失恋をテーマに作られた楽曲だとは思いますが、こんな時代だからこそなのか、もっと普遍的な「希望」を追い求めた歌のようにも聴こえてくるのです。

マカロニえんぴつ「hope」
2020年4月1日リリース
アルバム「hope」収録曲
hope 初回限定盤 - マカロニえんぴつ
hope 初回限定盤 - マカロニえんぴつ

【関連リンク】
過去のマカロニえんぴつライブレポまとめ。
2015年07月04日 見放題2015
2016年02月07日 でらロックフェスティバル 2016
2016年03月05日 見放題東京 2016
2016年04月16日 waybee/おかえりヒーローズ/The Floor/私の思い出/℃フーズ/QLTONE/ナードマグネット/はっとり(マカロニえんぴつ) ひみつの公園 vol.1
posted by なっくる at 21:06| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

香取慎吾「Trap」

外国人の渡航が禁止となり、事実上のロックダウン状態となっている上海市。意外と思われるかもしれませんが、上海市内での規制は次々と緩和されてきていて、むしろ事態は終息ムードに向かっています。そもそも、ロックダウンと言っても、感染者を外に拡大させないため、というよりは、感染者を外から入れないためのロックダウン状態という印象。今日を含めて土、日、月が清明節の3連休だったのですが、街中は出歩く人の姿も多く、規制前の状態に戻ったかのような平和な光景が広がりました。昨年と違うのは、ほとんどの人がマスクを着けている、ということぐらい。新規患者がゼロだとの公式発表も、あながち間違いではないかもしれません。

とは言うものの、まだまだ解けない自粛ムード。私も家にいる時間が長いので、すっかりテレビっ子になってしまっています。(いや、元からテレビっ子みたいなものですが。)今日は、ここ2週間ぐらいの中で見てきた中で、特に印象に残った番組を書き留めておきます。

水曜日のダウンタウン(3月25日放送)
番組冒頭で「この番組は2月8日に収録したものです」というテロップが出た後、司会の浜田雅功の姿がなぜか全く登場しなかったこの回。どうやら、映像も音声も丸々カットされている模様。浜田雅功に何かあったのかと気になっていたところ、番組終盤で、これは「『この番組は○月○日に収録したものです』のテロップを冒頭に出して浜田をひたすらカットしてOAしたら何かあったと思う説」だったと種明かし。VTRの中の芸能人だけでなくテレビを見ている視聴者までもドッキリにかけてしまうという斬新なこの企画。完全に騙されました。

うたコン(3月31日放送)
「ざんげの値打ちもない」を感情たっぷりに熱唱する北原ミレイにも引き込まれたし、May J.と田村芽実のコラボにも意外な良さがありましたが、何と言っても良かったのが、生田絵梨花とジェジュンがデュエットした「美女と野獣」。無観客なのを逆手にとって、NHKホールの客席を舞踏会のホールに見たててパフォーマンスする演出。ストーリーの世界を再現するかのような2人の表現力が素晴らしくてあまりにも美しいので感動してしまいました。このステージが良かっただけに、翌日のジェジュンの騒動は残念でしたが。

志村けんさん追悼特別番組〜46年間笑いをありがとう(4月1日放送)
志村けんさんが亡くなったのはとてもショックでしたが、ドリフターズのメンバーや研ナオコ、いしのようこが揃ったこの追悼特番は素晴らしかったです。追悼なのに、過去の映像なのに、オチがわかっているのに笑えるって、志村けんさんは最期まで最高のコメディアンだったと思います。過去の映像や加藤茶さんの弔辞にも感動しましたが、何と言っても良かったのがこの番組のセット。コントのキャラクターの巨大顔写真パネルの前にゲストが並んで座って志村けんさんの死を悼んでいる光景は、不謹慎かもしれませんが、まるでセットの後ろから本人が「あぁ〜良く寝た」とか言いながら登場しそうな、葬式のコントを見ているような錯覚に陥りました。

ドキュメント72時間(4月3日放送)
最近のドキュメント72時間は、新作が撮影できないからなのか、放送が休止されたり過去の再放送だったりすることばかりで、この日も今年1月に放送された「宮崎 ナゾの巨大魚を追え!」の再放送でした。放送されたのがかなり最近なので内容もだいたい覚えていたのですが、それでもまた感動してしまうほどの素晴らしい回だったと思います。「オオニベ」という巨大魚を目当てに全国から大勢の釣り人たちが集まってくる宮崎の石崎浜が舞台。釣れた魚をお裾分けしたことから交流が始まったり、一人で釣りに来た若者がオオニベを釣り上げる過程でいつの間にか周りに仲間ができていたり、年齢も住所も職業も違う見ず知らずの人たちが、自分の好きな趣味を通じて心が通い合っていく様子が、なんだかとても良いなと思いました。

SONGS(4月4日放送)
香取慎吾が、4年ぶりに地上波音楽番組で歌唱。ここ最近、地上波で姿を見ることも少しずつ増えてはきましたが、やっぱりテレビで踊りながら歌う香取慎吾が見たかったんだな、と改めて感じました。

悲しい何かを見るより
楽しい何かを Looking for Looking for
感じたまま Rolling
どこまでも 今夜は朝までいこう Oh yeah


不要不急の外出ができない状況だからこそ、家でテレビ見たり音楽聴いたり本を読んだり料理したり、ゆったりした贅沢な時間を過ごすことができています。家に居ながら楽しめることって、意外とたくさん見つかるかも。



香取慎吾「Trap」
2020年1月1日リリース
アルバム「20200101」収録曲
20200101 (通常BANG!)(特典なし) - 香取慎吾
20200101 (通常BANG!)(特典なし) - 香取慎吾
posted by なっくる at 21:13| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月05日

04 Limited Sazabys「Kitchen」

この際、何か料理にでも挑戦してみようかなと思って、宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)を作ってみることにしました。宮保鶏丁は、鶏肉とピーナッツを炒めた料理で、上海でも庶民的に親しまれている中華料理の一つ。日本でも中華料理屋ではよく見かけますが、そこまでメジャーではないかも。私も、日本ではほとんど食べたことがなかったのですが、上海に来てからすっかり大好きになってしまい、少なくとも週に1回はデリバリーして食べてます。せっかく家にいる時間が長いので、自分でも作ってみることに挑戦。普段、料理することはするのですが、それはただ単に肉とか野菜とかを切って煮たり焼いたりするだけで、「料理」と胸を張って呼ぶには程遠いものばかり。「何ミリリットル」とか「小さじ何杯」とか、味付けとかを気にして作ることが普段ないので、今回、調味料もいろいろ買い揃えました。唐辛子もニンニクも生姜も、実は自分で買ったのって初めてかもしれません。ニンニクなんて、どういう構造になっているのかすら良く知らなかったので、皮をむいて中の本体を取り出すのに悪戦苦闘してしまいました。でも、なんとなくですが、ニンニクとかを使いこなせるかどうかで、料理のステップが一段上がるかが決まるような気がします。私はまだニンニクのステップ、上がっていません。

宮保鶏丁、作ってみたら、材料を買い揃えるのとか下ごしらえとかがちょっと面倒なだけで、意外と簡単。一口大に切った鶏肉に片栗粉と酒と塩コショウをまぶして数分間放置、油で唐辛子とニンニクと生姜を炒めた中に鶏肉とネギを加えて炒めて、醤油と酢と砂糖で味付け、最後にピーナッツを加えて炒めるだけ。全体的に目分量でしたが、意外と結構おいしく出来上がりました。でも、いつも食べている味とはちょっと違う気も。材料はまだいろいろ余っているので、また時間がある時にリベンジしていきたいなと思います。

料理するときに楽しく気分を上げてくれる楽曲と言えば、04 Limited Sazabysの「Kitchen」。ビートの心地良い高速ロックサウンドとGENの早口ハイトーンボーカルが爽快。ちょっと面倒な下ごしらえの作業でも、この曲を聴けば一気にテンションが上がりそう。

猫も微睡む25時半
そろそろあいつが出て来るぞ

迫る感情が残像で参上
壊す爆音で颯爽と脱走だ
かかる重力の解消法
極上の引力で散らかして

今宵キッチンで踊り食い
キッチンで飛びたくなっちゃう
フィクションに潜り込み
フィクションで泳ぎたくなっちゃうや


人間の三大欲求の中でも、キッチンの「食欲」と猫も微睡む「睡眠欲」の2つが登場しているのが、どこか意味深で官能的。「自分だけの秘密基地」として描かれているキッチンの中で、自分だけの欲求を爆発させている様子を覗き見しているような、そんなスリルも感じさせます。



04 Limited Sazabys「Kitchen」
2018年10月10日リリース
アルバム「SOIL」収録曲
SOIL[初回限定盤] - 04 Limited Sazabys
SOIL[初回限定盤] - 04 Limited Sazabys
posted by なっくる at 20:44| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月29日

河内REDS「時計じかけのオレたち」

新型コロナの影響ですっかり「自粛ムード」になってしまった日本の音楽業界。Twitterを見ていても、ライブ告知よりもライブ中止のお知らせの方が目立つようになってきてしまいました。そんな中、一つのムーブメントになっているのが、無観客ライブのネット無料配信。中止になってしまったライブを、自宅で楽しむことができるというのは、リスナーにとっては嬉しいもの。ですが、「ネットで無料配信をやって当たり前」みたいな風潮も出てきてしまっており、ミュージシャン側からしたら、ただでさえライブ収益がゼロになってしまった上に、ネットで無料配信でもしたら赤字が膨らむばかり、という負のスパイラルに陥ってしまうのではないか、と少し心配なところもあります。それであっても、こんな時代だからこそ、収益にはこだわらずに、音楽というエンターテイメントで多くの人たちの心を少しでも明るくしたい、というミュージシャンたちの心意気が嬉しくもあります。

地上波テレビ番組でも、人気ミュージシャンのライブパフォーマンスを楽しめる音楽番組が多数放送されています。もともと音楽特番の多い時期ではありますが、そんな中でも印象的だった番組が、「緊急生放送! FNS音楽特別番組 春は必ず来る」。もともと放送予定だった「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止になってしまったため、その代替番組として、急遽準備期間わずか10日間で制作されたとのこと。ここまで「緊急生放送」というフレーズが適切に使用されることってなかなか無いものです。関ジャニ∞、AKB48、氷川きよし、大黒摩季、藤井フミヤ、エレファントカシマシ、NUMBER GIRL、sumikaなどなど人気実力を兼ね揃えたミュージシャンたちが、視聴者たちに元気を送るようセレクトされた楽曲をじっくりパフォーマンス。プロモーション目的の新曲パフォーマンスではなく、ただ音楽の良さを伝えるような音楽に真摯に向き合った姿勢に、音楽番組の原点的な良さを感じました。

レギュラー番組でも、この春からゴールデン帯で「CDTV ライブ!ライブ!」が新しくスタートするとのこと。一昔前であれば、「CDが売れない=音楽が聴かれていない」という価値観の中、新しくゴールデンの音楽番組をスタートさせるなんて考えられなかったと思いますが、音楽の聴き方が多様化しライブシーンが盛り上がってきている中で、「ライブ」をテーマにして1曲丸ごとフルコーラスでパフォーマンスを届ける、というのはまた新しい流れだなと思いました。もっとも、これをテレビで放送して、視聴率が取れるのがどうか、というと別の問題だとは思いますが。

土曜日夜に今まで通り放送しているCDTVの先週の放送に登場していたのが、河内REDS。昨年のメジャーデビュー以降、「東京ガール」「オリオン座」と、メジャー感溢れる楽曲をリリースしてきているこのバンドですが、今回の新曲「時計じかけのオレたち」もまた良いんです。独特な歌詞のフレーズと普遍的なメロディの良さ。ガレージロックテイストのサウンドの中で、どことなく漂ってくるのがJ-POP的でもあり歌謡曲的でもある懐かしさ。そして圧倒的なイエモン感。本人たちがイエモンを意識しているのかどうかはわかりませんが、もし仮にこれを吉井和哉が歌っていたとしたら、イエモンの新曲として何の違和感もなく受け入れてしまっていたのではないかとさえ思います。いずれにしても、J-POPの王道を突き抜けていくような楽曲の数々は、インディーズ時代にアングラ感強めのライブハウスで「男はみんなちょっとだけホモ」とか「わしをデイサービスに連れて行かんとって」とか叫んでいたバンドとは思えないほど。あまりにも変貌していると「メジャーに魂売った」みたいな憶測ができないわけでもないですが、むしろそうではなくて、このバンドが潜在的に持っていた楽曲そのものの普遍的な良さが、寺岡呼人プロデュースの力もあって、多くの人の心に届くポップソングに昇華された、ということなんだと思います。

嬉しいことが悲しいことよりも
多い未来は一体いつなのか?

時計じかけのオレたちには
やることは一つだけなのさ
間違いだらけの世の中で
幸せになるだけ


まさに今、「悲しいことが嬉しいことよりもずいぶん多いそんな毎日」の中で、ネガティブなムードばかりが蔓延してしまっている世の中。長くて先の見えない暗いトンネルの中にいるような現状ですが、その先に必ず明るい未来が待っているはず、と信じて。



河内REDS「時計じかけのオレたち」
2020年3月25日リリース
アルバム「時計じかけのオレたち」収録曲
時計じかけのオレたち - 河内REDS
時計じかけのオレたち - 河内REDS
posted by なっくる at 21:08| Comment(0) | MUSIC LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする